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<スピードスケート女子500>満身創痍3連覇に挑む…李相花「競技人生の集大成」
今年2月10日、平昌五輪のテストイベントでもある世界距離別選手権の500メートルで(左から李相花、小平奈緒、于静)
日・中のライバルと対決

 韓国で「スピードスケートの女帝」と呼ばれる李相花(27)は、フィギュアスケートのキム・ヨナに代わる平昌五輪の「顔」だ。

 女子500メートルでバンクーバー、ソチと五輪2連覇を達成し、平昌五輪が集大成の舞台になる。

 しかし、慢性的なひざの痛みとふくらはぎの筋肉痛を抱える李相花は満身創痍だ。痛みが始まったのは一昨年11月のワールドカップ(W杯)第1戦。検診の結果、筋肉の微細損傷だった。W杯出場のため治療を先に延ばすと、状態はさらに悪化し、結局、残りのW杯出場をあきらめた。昨年も成績が振るわず500メートルのシーズン記録は37秒48。自身が保持する世界記録(36秒36)を大きく下回っている。

 李相花が厳しいシーズンを過ごす間に、世界のトップに躍り出たのが日本の小平奈緒(31)と中国の于静(32)だ。2人とも李相花より年上だが、平昌五輪を控え勢いに乗っている。

 小平は数年前までは、無名に近い選手だった。李相花が金メダルを手にした2010年のバンクーバー五輪と14年のソチ五輪では短距離で、小平は銅メダルさえ取れなかった。ソチ五輪直後、小平は自費でオランダに2年間スケート留学し、弱点と指摘されていた直線での滑走を集中特訓した。

 小平は16〜17年シーズンのW杯シリーズ女子500メートルに6回出場し、すべて1位になった。また、平昌五輪のテストイベントとして五輪会場で行われた世界距離別選手権の500メートルでも自己最高記録(37秒13)を出して李相花を抑え、金メダルを獲得した。

 于静は以前から李相花のライバルだ。ソチ五輪女子500メートルでは李相花との優勝争いが予想されていた。しかし腰を痛めて五輪を欠場すると、李相花が難なく金メダルを獲得した。年齢は4歳上だが、平昌五輪に意欲を見せており、昨季のW杯第3戦で金メダルを獲得している。

 「本当はソチで競技人生を終えるつもりだった」という李相花。

 完治しない長年の古傷は、滑走するたびに痛みが伴う。しかし、母国開催五輪のため、現役続行を決断した。今では平昌五輪の広報大使も務め、「韓国での五輪を宣伝するのも私の役割」と話している。

 五輪3連覇を達成すれば、この種目ではアメリカのボニー・ブレア以来の偉業となるが、本人はいたって冷静に現状を分析している。

 「五輪を前にトップに立つと重圧も大きい。むしろ2番手につけて、追いかける立場に満足している。私にはすでに2つの金がある。とにかく楽しんで、表彰台には上がりたい」と語る李相花。

 一方、ライバルの小平も「李相花は本当に強い選手で、私にチャレンジ精神を植え付けてくれる。平昌五輪で勝てるという自信はまだ付いていない」と、警戒を緩めない。

 平昌五輪を自身の集大成と位置付ける李相花と、それを迎え撃つ日本、中国の手強いライバルたち。女子スピードスケート500メートルのライバル対決最終章は、目が離せない。

(2017.9.27 民団新聞)
 
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