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「偉大な道のり」波瀾万丈の70年

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「光復 分断」

 1945年8月15日、日本が無条件降伏した。韓半島の各地は太極旗や「朝鮮独立万歳」「祝・解放」と書かれたピケットを手に「マンセ―」を叫び、愛国歌を歌う群衆でわき返った。国を取り戻した歓喜に酔ういとまもない人々もいた。たとえば、日本の敗戦を見越し、秘密結社「建国同盟」を44年8月の時点で組織した呂運亨たちだ。光復当日には早くも「建国準備委員会」を結成。朝鮮総督・阿部信行との間で行政権の引き渡しに合意し、組織を急速に全国化していく。

 しかし、米ソ両国は8月17日、38度線を境に分割占領することで合意。平壌に司令部を設けたソ連軍は同25日、南北をつなぐ鉄道・道路、電話回線を遮断し、人・物の往来を禁じた。米ソ対立は統一・独立への渇望まで遮断、民族内部の左右対立はより熾烈になっていく。





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「建国 戦禍」

 信託統治を決定したモスクワ協定(45年12月)、その決定にもとづく米ソ共同委員会、金九らによる南北協商など、虚々実々の駆け引きのなかで以南の左右激突をあおりつつ、以北はソ連軍政当局と金日成の強権にもとづく国家体制づくりを着々と進めていた。

 結局、韓半島問題は国連に舞台を移す。全朝鮮での統一総選挙の実施決議(47年11月)がソ連の反対で流産。国連総会は48年2月、南だけの単独選挙を決議、いわゆる「5・10単独選挙」に至る。南朝鮮労働党などによる反対闘争は苛烈で、済州4・3事態など悲惨な流血をともなった。韓国政府は同年8月15日、満を持していた北韓は9月9日の政府樹立である。

 圧倒的な軍事力を備えた北韓は、それから2年も待たずに奇襲南侵。韓半島を焦土に変え、死者150万人、負傷者350万人を数える6・25韓国戦争を引き起こす。韓国は命脈を断たれる寸前まで追い込まれた。起死回生となった仁川上陸作戦を手初めに、祖国の危機に我が身を省みず参戦した642人の在日学徒義勇軍がいた。




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「革命 軍政」

 国の骨格を形成した初代・李承晩政権は、やがて腐敗・不正にまみれ、長期執権の欲望に支配された。60年4月、学生・市民らが弾圧をはねのけ李政権を打倒。これは「4月革命」とも称され、憲法前文に「不義に抗拒した4・19民主理念を継承し」とあるように、韓国現代史の金字塔となった。しかし、政治腐敗は与野党の別なく蔓延しており、新たな政権主体を形成できないまま政治的、社会的混迷が深まった。

 同年5月、軍内部でも腐敗した高級将校の追放をめざす整軍運動が起きる。中核は金鍾泌ら陸士8期生だ。軍の指揮体系を破壊するとして米軍が介入、首謀者全員が逮捕され頓挫する。しかし、整軍メンバーは1年後の5月16日、腐敗・旧悪の一掃、国家自主経済再建を掲げ朴正熙少将が率いた軍事クーデターに主導勢力として加わった。世論調査会社「韓国ギャラップ」の最近の調査によると、歴代大統領でダントツに高い評価を受けたのが朴正熙だった。経済発展など「功績が多い」が67%で、「過ちが多い」の16%を大きく上回った。





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「刻苦 躍進」

 1962年からの計4次にわたる経済開発5カ年計画を支えたのは国民のひたむきな努力だった。63年から77年までに8395人の鉱夫が、65年から76年までに1万371人の看護師が西独に派遣された。劣悪な環境での辛い仕事に耐えての送金は、家族の生活を救い、韓国経済の成長資金となった。韓国は65年、ベトナム戦争に2万人余りの戦闘兵力を派兵、軍人の賃金、建設・用役会社の輸出入などで延べ10億砲鯆兇抗芦澆魍容世垢襦

 70年、京釜高速道路が着工からわずか2年半で開通。史上最大の土木工事をやり遂げ、「不可能はない」という自信を国民に植えつけた。74年8月、ソウル地下鉄1号線が開通。「ポニー」の開発で韓国は76年、アジアで2番目、世界で6番目のオリジナルモデルの自動車生産国になった。インフラ整備の奏功と重化学工業の振興や中東建設の拡大によって、韓国経済は70年代後半に活況を呈する。

 輸出産業の育成やセマウル運動支援で在日同胞の果たした役割も実に大きい。13年にユネスコ世界記憶遺産に登録された「セマウル運動記録物」は在日の誇りでもある。







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「民主 五輪」

 朴正熙大統領暗殺事件(79年12月)の合同捜査本部長に就任した全斗煥少将らによる粛軍クーデターが起きると、これに抗議する大規模なデモが頻発。80年5月18日には光州市で非常戒厳令拡大措置に反発して市民・学生が決起、一部は戒厳軍との武装闘争に発展し、死者154人、行方不明70人、負傷1628人ともされる犠牲者を出した。81年3月、全斗煥が選挙人団による間接選挙で大統領に就任。大統領直選制改憲の要求を中心とする民主化運動は衰えず、88ソウル五輪大会が近づくにつれ、持続的な一大国民運動となった。民正党代表委員・盧泰愚は87年6月29日、「大統領直選制への改憲と88年の平和的政権委譲」を約した特別宣言を発表、事態を収拾する。

 ソウル五輪の成功が国家的事業として本格化した。韓国はソウル五輪を機に、北方外交を展開して東西融和を、経済開発モデルとして豊かな北半球と貧しい南半球の角逐解消を、それぞれ導いただけでなく、韓国自らの民主化までもたらした。在日同胞は100億円を優に上回る誠金を集め成功へ一助を果たした。民主化運動真っ最中の83年、KBSが138日間にわたって推進した離散家族捜しのためのテレビ生放送があった。韓国戦争で離ればなれになった1万189人の家族が再会した。





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「IT W杯」

 韓国は90年代以降、半導体・移動通信機器・ディスプレーなどの分野で世界の主要生産国になった。半導体産業は短期間で先進国を追い越し、96年には世界初の符号分割多元接続(CDMA)方式の通信サービスを実現、世界の移動通信市場の強者として登場した。急成長したIT産業は、97年末からのIMF外貨危機を乗り切り、02年のFIFAワールドカップ韓日大会を成功と韓国代表の4強進出に大きな役割を果たした。赤いTシャツを着た若者たちが競技場だけでなく、街頭でも熱狂的な応援を繰り広げ、「レッドデビルズ・シンドローム」と呼ばれて世界の注目を集めたが、国民を一つにしたのはモバイル革命があったからこそと言われる。



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「韓流 観光」

 中国メディアが名づけた「韓流」が韓国に逆輸入され、日本や世界に拡散した。90年代後半からアジアを中心に韓国ドラマやK-POPの人気はすさまじく、ドラマ「冬のソナタ」や「宮廷女官チャングムの誓い」は、ファッションなど韓国の若者文化だけでなく、伝統的な家屋・料理・被服への関心を高め、観光客誘致に絶大な貢献をした。韓国を訪れる観光客が1000万人台に乗ったのは13年だ。

韓国の大衆文化ブームはまた、芸能・食品・化粧品のほか家電・自動車など韓国製品全般の好感度を引き上げた。韓国語を習い始める外国人も急増した。韓国の貿易量は13年、1兆砲鯆兇┐拭最近では、歌手「サイ(PSY)」の「江南スタイル」などK-POPがアジア、南米、中東、ヨーロッパで人気を博している。



韓国
45年 日本敗戦、祖国解放(8月)
米極東軍司令部、南朝鮮に軍政宣布(9月)
48年 制憲議会選挙(5月)
制憲議会、共和国憲法宣布、初代大統領に李承晩選出(7月)
大韓民国樹立宣布(8月)
49年 東京に駐日代表部設置(1月)
米軍の韓国撤退完了(6月)
50年 農地改革実施(4月)
韓国戦争勃発(6月)
米軍など国連軍参戦(6月)
51年 韓日会談予備会談開始(10月)
52年 李承晩「平和ライン」宣布(1月)
53年 休戦協定締結(7月)
韓米相互防衛条約調印(8月)
60年 4・19革命/李承晩大統領辞任(4月)
議院内閣責任制改憲(6月)
61年 5・16軍事クーデター(5月)
62年 第1次経済開発5カ年計画発表(1月)
63年 朴正煕第5代大統領就任
65年 韓日基本条約調印(6月)
68年 北韓武装ゲリラ青瓦台襲撃(1月)
京釜高速道路起工(2月)※70年7月開通
北韓武装ゲリラ、蔚珍・三陟に侵入(11月)
70年 浦項総合製鉄所起工(4月)※73年7月完成
セマウル運動提唱(4月)
72年 7・4南北共同声明発表(7月)
「10月維新」宣布、国会解散、全国に非常戒厳令(10月)
維新憲法宣布、朴正煕第8代大統領就任(12月)
73年 重化学工業化宣言(1月)
金大中拉致事件(8月)
74年 北に南北不可侵協定締結提案(1月)
文世光事件(朴正煕暗殺未遂、陸英修女史被殺。8月)
77年 輸出100億ドル達成(12月)
79年 10・26事態(朴正煕射殺事件。10月)
12・12粛軍クーデター(12月)
80年 5・18光州民主化運動(5月)
81年 全斗煥第12代大統領就任(3月)
83年 ラングーン爆弾テロ事件(10月)
85年 南北離散家族相互訪問(9月)
87年 6・29民主化宣言(6月)
大韓航空機爆破テロ事件(11月)
88年 盧泰愚第13代大統領就任(2月)
ソウル五輪開催(9〜10月)
90年 ソ連と修交(10月)
91年 南北国連同時加盟(9月)
南北基本合意書署名(12月)
92年 南北非核化共同宣言署名(1月)
中国と修交(8月)
93年 金泳三第14代大統領就任(2月)
金融実名制実施(8月)
94年 南北首脳会談開催に合意(6月。金日成死去により実現されず)
95年 第1回全国道・市地方選挙(6月)
96年 OECD加入(10月)
97年 黄長労働党書記、韓国に亡命(2月)
IMFと緊急資金支援合意(12月)
98年 金大中第15代大統領就任(2月)
東海岸(束草)に北韓潜水艦侵入(6月)
金大中大統領訪日と「韓日パートナーシップ宣言」(10月)
韓国からの金剛山観光開始(11月)
99年 西海で南北艦艇交戦(6月)
00年 第1回南北首脳会談、6・15南北共同声明発表(6月)
南北で離散家族再会(8月)
02年 韓日共催サッカ−W杯(5〜6月)
03年 盧武鉉第16代大統領就任(2月)
開城工業団地起工式(6月)
04年 京釜高速鉄道開通(3月)
定住外国人に地方参政権付与(8月)
第2回南北首脳会談、10・4南北共同宣言発表(10月)
08年 李明博第17代大統領就任(2月)
金剛山観光客射殺事件(7月)
10年 天安艦撃沈事件(3月)
延坪島無差別砲撃事件(11月)
11年 憲法裁判所、元日本軍慰安婦問題で「政府の対日不作為は違憲」決定(8月)
12年 大法院、「元徴用工の対日個人請求権認定」判断(5月)
13年 朴槿恵第18代大統領就任(2月)
14年 ハーグで韓米日首脳会談(3月)
セウォル号沈没惨事(4月)
北韓軍総政治局長ら仁川アジア大会閉会式参観(10月)
憲法裁判所、統合進歩党の解散決定(12月)

北韓
45年 ソ連軍歓迎平壌市民衆大会(10月)
46年 北朝鮮労働党創立大会(8月)
48年 朝鮮民主主義人民共和国樹立(9月)
ソ連軍撤退完了(12月)
49年 金日成訪ソ(2月)
南北の労働党合党し朝鮮労働党に(6月)
50年 金日成訪ソ(4月)
金日成訪中(5月)
全面奇襲南侵開始(6月)
中国軍参戦(10月)
53年 休戦協定締結(7月)
56年 党中央委員会8月総会(全員会議)
(8月。8月宗派事件、政変企図した延安派・ソ連派幹部除名)
58年 中国軍撤退完了(10月)
59年 在日朝鮮人帰還朝日赤十字協定(8月)
第1次在日朝鮮人帰国船新潟出発(12月)
61年 朝ソ友好協力相互援助条約(7月)
朝中友好協力相互援助条約(7月)
第4回党大会(9月)
67年 党中央委第4期第14回総会(5月。金日成の唯一思想体系確立)
68年 韓国青瓦台襲撃未遂事件(1月)
米国情報艦プエブロ号拿捕(1月)
70年 第5回党大会(11月)
72年 金日成、南北平和協定提案(1月)
7・4南北共同声明発表(7月)
新憲法採択で主席制導入(12月)
74年 金正日、後継者として内定(2月)
米国に平和協定締結提案(3月)
金正日、「党の唯一思想体系確立の10大原則」提示(4月)
76年 板門店ポプラ事件(8月)
80年 党第6回大会、公式報道に金正日初登場(10月)
83年 金正日訪中(6月)
ラングーン爆弾テロ事件(10月)
84年 合営法制定(9月)
85年 南北離散家族相互訪問(9月)
87年 大韓航空機爆破テロ事件(11月)
89年 第13回世界青年学生祭典(7月)
90年 日本の自民・社会党代表団と3党共同宣言(9月)
91年 第1回朝日国交正常化交渉(1月)
南北国連同時加盟(9月)
南北基本合意書署名(12月)
金正日、軍最高司令官に(12月)
羅津・先鋒自由経済貿易地帯設置(12月)
92年 南北非核化共同宣言署名(1月)
憲法修正で主席・国防委員長兼務規定削除(4月)
93年 金正日、国防委員会委員長に(4月)
94年 「ソウルは火の海」発言(3月)
カーター元米大統領訪朝(6月)
金日成死去(7月)
朝米枠組み合意(10月)
95年 韓半島エネルギー開発機構(KEDO)発足(3月)
97年 金正日、総書記に就任(10月)
98年 金大中第15代大統領就任(2月)
弾道ミサイル・テポドン発射(8月)
99年 北方限界線(NLL)の無効宣言(9月)
00年 第1回南北首脳会談、6・15南北共同声明発表(6月)
趙明禄国防第1副委員長訪米(10月)
オルブライト米国務長官訪朝(10月)
02年 経済管理改善措置導入(7月)
小泉首相訪朝し第1回朝日首脳会談、平壌宣言署名(9月)
米国務省、北韓がウラン濃縮核開発計画と発表(10月)
03年 NPT脱退表明(1月)
開城工業団地起工式(6月)
第1回6者(南北米中日露)会談(8月)
04年 平壌で第2回朝日首脳会談(5月)
05年 核兵器保有宣言(2月)
KEDO事業終了決定(11月)
06年 第1回核実験(10月)
07年 米国、対北金融制裁解除(3月)
第2回南北首脳会談、10・4南北共同宣言発表(10月)
08年 米国、北韓のテロ支援国指定解除(10月)
09年 6者会談からの離脱表明(4月)
憲法改正し国防委員長を最高指導者と規定(4月)
第2回核実験(5月)
ウラン濃縮実験成功と表明(9月)
デノミ・貨幣交換措置(11月)
10年 羅先市を特別市に(1月)
天安艦撃沈事件(3月)
張成沢が国防委副委員長に(6月)
金正恩が中央軍事委副委員長に(9月)
延坪島無差別砲撃事件(11月)
11年 金正日死去、金正恩が人民軍最高司令官に(12月)
12年 金正恩、党第一書記に(4月)
13年 第3回核実験(2月)
「核開発・経済並進路線」採択(3月)
金正恩、党の唯一的領導体系確立の10大原則」提示(6月)
張成沢処刑(12月)

(2015.8.15 民団新聞)
 

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