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<大阪・東淀川区>市民の手でつくる「アジア図書館」…異文化理解、国際交流の拠点
事務局長の坂口勝春さん

 【大阪】アジア図書館設立運動を提唱して81年2月に「アジアセンター21」(東淀川区淡路5)を立ち上げてから早や30年余り。現在、30カ国に関わる36万冊の蔵書を誇る。私立図書館としては日本最大規模の異文化民族理解のための専門図書館だ。夢は大きく50万冊規模の施設建設を目指している。

蔵書数30カ国36万冊…私立最大級
50万冊収納の新施設建設へ

 「アジア図書館」の看板を掲げた現在の建物は1階から2階までアジア関係の本で埋め尽くされている。しかし、これはまだほんの一部、5万冊に過ぎない。開架スペースが足りず、蔵書の大部分は近くの貸倉庫に保管されている。

 坂口勝春事務局長は、「早くすべてを本棚に並べて、手にとって読んでもらえるようにしないといけない。21世紀はアジアの時代に入りました」と話す。

 土地500坪の上に建つ新しいアジア図書館ビルの建設には10億円を必要とし、現在、アジア図書館建設プロジェクト基金委員会を立ち上げて奔走している。

 「アジアセンター21」は、欧米のほうばかり見てきた日本のあり方への反省から出発した。しかし、多様なアジアへの理解を深めようにも当時、身の回りにアジアに関する書物というと圧倒的に少なかった。坂口さんは小さなガレージを用意してコツコツ関係書籍の寄贈を呼びかけるとともに、志を同じくする仲間(会員)も市民参加方式で少しずつ増やしてきた。現在は50人を超えるボランティアが支えている。

 活動の大きな柱の一つとなっているアジア語学スクールも、大阪外語大学学生のボランティア活動から始まった。現在は韓国、中国、ベトナム、インドネシア、モンゴルなど20言語70講座が開設されている。在日同胞文化人との交流もひんぱんで、詩人の金時鐘さんや徐龍達さん(桃山学院大学名誉教授)らが講演している。「アジアを囲む会」や「アジア音楽祭」など多様な草の根交流会も500回以上続く。

 坂口事務局長は、ゆくゆくは韓国や中国にも図書館支部をつくりたいという。連絡先はアジア図書館(06・6321・1839)

(2012.9.19 民団新聞)
 

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