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東京MX地上波でヘイト放送…BPOに申し立て
のりこえねっと辛淑玉共同代表

 反ヘイトスピーチ、反レイシズム活動に取り組んでいる市民団体「のりこえねっと」の辛淑玉共同代表は、東京都のローカル地上波テレビ局「東京メトロポリタンテレビジョン(東京MXテレビ)」が放送した情報番組「ニュース女子」によって名誉を棄損されたとして1月27日、BPO(放送倫理・番組向上機構)に審査を申したてた。

 問題となったのは1月2日放送の「沖縄・高江ヘリパッド(米軍ヘリコプター着陸帯)問題 今はどんな状況になっている」かというリポート番組。井上和彦氏(軍事ジャーナリスト、産経新聞「正論」欄執筆者)が「過激な反対派の実情を現地取材」したという触れ込みのVTRとコメンテーターたちのスタジオトークで構成している。

 番組は沖縄の基地反対派を「テロリスト」「犯罪者」「金が目的」などと徹底的に誹謗中傷。「辛さんがカネの力で反対派を雇っている」ことを暗示し、視聴者に「なんらかの組織的な思惑を持つ基地反対運動の黒幕」という印象を植え付けようとした。

 これは「のりこえねっと」が昨年12月に実施した「市民特派員制度」を歪曲して伝えたもの。「のりこえねっと」は東京ではあまり知られていない沖縄の現場を市民目線でリポートしてもらおうと昨年12月、計16人を採用。募金から最低限の交通費として各5万円を支給したことを「反対運動の日当」とした。

 辛さんは「外国人であることをことさらに強調し、『韓国人』との属性ゆえに不法な行為をする、あるいは不法な行為をする『韓国人』の一部であるかのような人種差別を扇動するもので、放送法4号各号に違反なのは明らか」として番組内での謝罪と訂正放送を求めている。

 番組を制作した株式会社DHCシアター(濱田麻記子社長)と山田晃・番組チーフプロデューサーは1月20日、のりこえねっとの共同代表6人が連名で東京MXに提出した抗議文に対し「番組内容は人種差別、ヘイトスピーチに該当しない」「基地反対派の取材はしない、言い分を聞く必要はない」とした。

 また、東京MXの広報担当者は、「沖縄基地問題をめぐる議論の一環」との見解を発表した。

(2017.2.8 民団新聞)
 
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