掲載日 : [2019-02-14] 照会数 : 6395
大田広域市 通商事務所移転...東京で業務開始
[ 大田広域市 東京通商事務所 開所式 ] [ 大田広域市通商事務所 第3代所長 丁亨大さん ]
大田広域市通商事務所(丁亨大所長、47)が福岡から東京・新宿区に移転し、1月1日から業務を開始した。大田市内企業の日本市場進出、起業支援活動のためには東京に拠点を置くべきだとの地域内企業関係者の声を受けて決まった。
大田市は韓国を代表する科学技術都市で、93年には国内初の世界博覧会も開催された。跡地はエキスポ科学公園となっており、基礎科学研究院やサイエンスコンプレックスなど様々な事業を展開中。市内には特許庁や統計庁などの首都機能の一部も置かれている。
1月30日の開所式には駐日大使館から黄明錫参事官(自治協力官)、民団中央本部から鄭夢周副団長が駆け付け、大田経済通商振興院の李暢九院長らとともにテープカットを行った。
韓日交流に使命感...第3代所長 丁亨大さん
大田広域市福岡通商事務所の第3代所長として2012年7月に赴任した。大田市内の中小企業の日本向け輸出をサポートするのが主なミッションだが、それだけにとどまらない。幅広く韓日間の経済と人的交流まで視野に入れている。
日本企業の大田市への誘致活動、韓日IT企業間のビジネスマッチング、韓国で就職難に悩む若者の日本企業への橋渡しもめざしている。「政治と経済は別」。いい製品、いい技術さえ提供できれば厳しい韓日関係を乗り切れると強調した。韓流で人気の高い化粧品も、大田市はITに次ぐ得意分野だ。
韓国東義大学校経済学科を卒業して福岡大学大学院商学研究科で博士学位を取得。釜山市役所に入庁し、釜山と日本の間の国際交流を担当する係長を担っていた。こうした実績を買われて福岡通商事務所長としてスカウトされた。前任者は3年以内に2人替わったが、丁さんはすでに7年目。
(2019.02.13 民団新聞)