
親愛なる在日同胞の皆さま!
本日、私たちは祖国が日帝の植民地支配から解放されて81周年を迎えました。この意義深い光復節にあたり、在日同胞の皆さまとともに祖国解放の意義をかみしめ、祖国の自主独立のために献身された愛国先烈の方々に、深い敬意と哀悼の意を表します。
1945年8月15日、わが民族は長きにわたる植民地支配の苦痛から解き放たれ、光を取り戻しました。光復は、単なる過去の記念日ではありません。それは民族の尊厳を取り戻し、自由と平和、そしてより良い未来へ進もうとした崇高な精神を、今日において改めて確認する日であります。
解放直後、日本各地の在日同胞は太極旗を高く掲げ、祖国の光復を慶祝しました。そして解放翌年の1946年、東京の日比谷公会堂に集い光復節記念式典を挙行し、同年10月3日には、自由と民主主義、愛国愛族の精神を基盤として民団を創団いたしました。
今年は、わが民団が創団80周年を迎える意義深い年であります。民団は創団以来、在日同胞社会の母体として、同胞の民生安定と権益擁護、差別撤廃と人権伸張のために尽力してまいりました。また、韓日両国の友好親善と相互理解を広げる懸け橋として、地域社会とともに共生の道を切り開いてまいりました。
この80年にわたる民団の歴史は、一部の指導者だけの歴史ではありません。日本全国各地で太極旗を掲げ、同胞が集う会館を築き、困難な時代にあっても祖国と同胞社会の発展のために献身してこられた、数多くの先輩同胞の歴史であります。私たちは、その献身の上に今日の民団があることを忘れてはなりません。
今日の在日同胞社会は、世代交代とともに大きく変化しています。新規定住者同胞や韓国にルーツを持つ日本籍同胞も増加し、国籍、世代、出身、生活環境、価値観も多様化しています。このような時代であるからこそ、民団はより広い心で同胞社会を包摂し、互いの違いを越えて、和合と大統合の道を開いていかなければなりません。
近年、日本社会では外国人をめぐる政策と言説が厳しい局面を迎えています。永住資格取消制度の運用問題、不動産登記における国籍記載問題などは、在日同胞をはじめとする外国籍住民の生活基盤と権利に影響を及ぼし得る重要な懸案です。民団は、同胞の生活権と人権が不当に侵害されることのないよう、透明性と公平性ある制度運用を求めてまいります。
また、排外主義やヘイトスピーチ、差別を決して看過せず、すべての人が安心して暮らせる共生社会の実現に向けて、堂々と声を上げてまいります。同時に、韓日友好親善は在日同胞社会の安定と発展のための重要な基盤です。民団は草の根の韓日交流をさらに推進し、両国の繁栄と平和に寄与してまいります。
韓半島には、いまだ分断の現実が残されています。北韓の核・ミサイル開発と軍事的緊張は、韓半島と北東アジアの平和を脅かしています。私たちは、韓半島において二度と戦争を起こしてはならないという歴史の教訓を心に刻み、大韓民国憲法が志向する自由民主主義的基本秩序に立脚した平和的統一の原則を尊重していかなければなりません。
第81周年光復節と民団創団80周年を迎え、私たちは改めて固く誓い合いましょう。在日同胞社会の和合と発展、同胞の生活権と人権擁護と韓日友好、そして韓半島の平和と未来のために、民団はこれからも堂々とその使命を果たしてまいります。
結びに、本日の記念式典にご参席いただきました在日同胞の皆さまに深く感謝申し上げますとともに、皆さまとご家族のご健勝とご多幸を心より祈念申し上げます。
在日本大韓民国民団中央本部
団長 金 利 中