掲載日 : [2019-02-13] 照会数 : 5953
「未来志向の韓日関係を」…YMCA主催100周年記念式
[ 東京韓国学校の合唱団が「先駆者」を歌い会場を一つに ] [ 記念式典は立ち見が出るほど詰めかけた ]
愛国学生の願いを想起
2・8独立宣言第100周年記念式が8日、在日本韓国YMCA(李清吉理事長)で開かれた。民団をはじめ韓国の要人、報道関係者ら約300人を前にして、李理事長の「今から100年前の暗黒の植民地時代に、若い学生が愛国心をたぎらせ、世界に向けて独立を叫んだ。後の3・1運動の原動力になった。私たちは当時の正義と平和の願いを、今一度想起しよう」という開会辞で厳粛に始まった。
韓国から訪日した国家報勲処の皮宇鎮処長は「2・8宣言の高貴な意義と精神を再び心に刻み、先輩烈士が夢見た未来志向的な韓日関係構築を」と強調した。2・8独立宣言100周年記念事業委員会の李鍾杰委員長(共に民主党国会議員)は「新たな100年に備え、南と北、保守と進歩が共同で発展させねばならない遺産が2・8独立宣言の思想と当時の学生らの愛国心だ」と訴えた。
在日韓国留学生連合会の朴淳圭会長が2・8独立宣言を朗読した後、3・1運動及び大韓民国臨時政府樹立100周年記念事業推進委員会の韓完相委員長が「今、私たちに必要なのは南北の和解と平和を通じて世界平和を成し遂げようという2・8独立宣言の精神である」と今日的意義を力説し、李洙勲駐日大使は「韓日の人的交流が昨年史上初めて1000万人を超えた。韓日関係の揺るぎない土台となる人的文化交流をさらに拡大させよう」と呼びかけた。
光復会の羅重華副会長が「韓日両国の平和な関係のために、両国の政治家が相手の身になって思う姿勢で真心を尽くし努力しなければならない」と求め、民団中央本部の呂健二団長が「在日同胞社会は2・8独立宣言と3・1独立運動を民族運動及び青年学生運動の出発点としてきた。韓国の繁栄と自由と民主主義に立脚した韓半島の平和と安定に尽力することが今日の課題だ」と認識を新たにした。
式典では、東京韓国学校PTAオモニ合唱団と学生合唱団が太極旗を振りながら「先駆者」などを歌って会場を一体化させた後、在日韓国青年会中央本部の朴裕植会長による万歳三唱で幕を下ろした。
(2019.02.13 民団新聞)