掲載日 : [2019-04-03] 照会数 : 6413
金剛学園『ハンディ韓日人物列伝』制作
[ 尹裕淑校長(右)と教材について検討する6人の学生企画員 ] [ 尹裕淑校長と教材について検討する6人の学生企画員 ] [ 『ハンディ韓日人物列伝』 ]
古代から近代まで 30人歴史関連教材3部作完成
韓日交流の先駆者から学ぶ
【大阪】金剛学園(趙栄吉理事長、尹裕淑校長)は古代から近代までを見渡し、韓日交流史に確かな足跡を記したと思われる歴史上の人物から30人を選び、学習教材『ハンディ韓日人物列伝』を制作した。執筆は尹校長を研究責任者とする教職員が担当、金剛学園高校の現役高校生6人が学生企画員として参加した。
登場する人物は百済から渡来し、日本に論語と千字文を伝えたとされる王仁博士を筆頭に高句麗から渡来し、未開だった武蔵国に高麗郡を建郡した高麗王若王、朝鮮の陶工で有田焼(伊万里焼)の始祖となった李三平ら。日本人では唯一大韓民国建国勲章を受章した布施辰治弁護士を取り上げた。
このほか、韓国の後三国時代と日本の戦国時代の人物像を比較したり、地図製作という共通点を持つ金正浩と伊能忠敬を対比させるなどして学生の好奇心を刺激する工夫がいっぱい。
研究責任者の尹校長は「韓日交流史をテーマとする本を見ると、その多くは文化財に焦点をあてているようだ。金剛学園では特に人物に注目した。日本国内の民族学校として正しい歴史観を育むには、客観的な歴史関連教材の開発が急務であると判断した」と語った。
韓日の歴史と関連して同校は2014年に『京都、大阪と共にする韓国史』15年には『関西で韓国を歩く』を開発してきた。今回の発刊で教材3部作を完成させたことになる。
(2019.04.03 民団新聞)