
今年4月17日に行われた26年アジア柔道選手権大会女子63㌔級3位決定戦で同じ韓国代表の金イェジを一本勝ちで破り、銅メダルを獲得。9月19日から10月4日まで愛知・名古屋で開かれる第20回アジア競技大会に向けて好調をアピールした。
アジア競技大会は、4年に1度開催されるアジア最大のスポーツの祭典で、アジア45の国と地域が参加する。
イ・サンヒョン韓国選手団団長は在日同胞社会の積極的な応援を期待し、金利中民団中央団長も「最大限支援する」と述べた。在日応援団の前での優勝が期待される。
「稽古は順調。アジアには実力のある選手がたくさんいるが、特定の選手を意識するというより、自分の柔道を貫くことを大切にしている。自分の力をしっかり発揮できれば、優勝は十分に狙えると信じている」
2000年兵庫県姫路市出身の在日同胞3世。小学校1年生で父親の勧めで柔道を始めた。16年8月に高校1年生ながらインターハイで優勝、同年10月、在日本大韓体育会の勧めで韓国国体に出場し、国内の強豪を破って優勝。大韓柔道会から韓国ジュニア代表に選出され、韓国での選手生活を始める。20年に在日女子柔道選手として初の韓国代表となった。
「初めて韓国に来た頃は、何も分からない高校生だったので、言葉や文化の違いに戸惑うことも多く、毎日が大変だった。それでも、在日の先輩方が親身になって支えてくれたおかげで、少しずつ環境に慣れ、乗り越えることができたと思う」
21年東京オリンピックの女子57㌔級に韓国代表で出場したが、ベスト16で敗退。オリンピック後は手首のけがで治療に専念する日々を過ごした。けがから回復後、体重を63㌔級に上げて23年6月17日、カザフスタンのアスタナで開かれた国際柔道連盟2023グランドスラム女子63㌔級決勝でカタリナ・ハッカー(世界ランキング6位・豪州)を一本勝ちで破って優勝。17年12月にシニア舞台にデビュー後、初の国際大会優勝だった。
24年3月のグランドスラム・トビリシで優勝。同年パリオリンピックでは個人戦7位だったが、混合団体で銅メダルを獲得した。現在、IJF(国際柔道連盟)世界ランキング19位(6月29日現在)。
「現在は選手村で平日は1日3部練習に励み、週末は身体をしっかり休めて、美味しいものを食べ、リフレッシュして過ごしている。28年ロサンゼルス五輪は柔道人生の集大成となる大会と考えているので、一日一日の積み重ねを大切に、最高の状態で臨み、何としても金メダルを獲得したい」