掲載日 : [2018-07-25] 照会数 : 5645
趙善玉の「飲食知味方の世界」…オイファチェ
さわやか夏向き料理
今回『飲食知味方』の中からご紹介するのは「オイファチェ」という、きゅうりを使った夏にぴったりのさわやかな料理です。
千切りにしたきゅうりに片栗粉をまぶして茹で、冷たい水でしめてから、さらに片栗粉をまぶして茹でることを繰り返すと透明な衣がついてつるつるとした麺のようになります。当時は、そこに酢醤油をかけることでお酒のつまみにもなったそうです。
『飲食知味方』にはさまざまなお酒の作り方も掲載されているので、お酒にあう料理も多いのかもしれません。
ところで「ファチェ」とは五味子茶や蜂蜜、シロップ水に果物を浮かべた伝統的な冷たい飲み物です。若い方になるといろいろな果物に牛乳やサイダーなどを加えたフルーツポンチのような物と表現する方も少なくありません。
このように同じ料理名でも時代の移り変わりとともに変化していくのがわかります。『飲食知味方』の中には現代のイメージとは異なる料理も多数出てきますので、楽しみにしてくださいね。
◇材料(4人分)
きゅうり1本
片栗粉1と1/2カップ
<酢醤油>
酢大さじ1/2
醤油大さじ1と1/2
生姜みじん切り小さじ1/2
<つくり方>
1.きゅうりの皮だけ5㎝×0.3㎝で桂むきにしてから千切りにする。
2.①を沸騰したお湯に塩少々(分量外)を入れ、湯がいてから水気をきり、片栗粉をまんべんなくつける。
3.沸騰したお湯でもう一度湯がいてから冷たい水につけて粗熱をとってから水気を切る。
4.③の料理の工程を2回繰り返してから酢醤油で和えて皿に盛りつける。
(2018.07.25 民団新聞)