掲載日 : [18-07-18] 照会数 : 11559
「壊滅的な被害」西日本豪雨で被災した団員宅を訪問
[ 大雨で壊滅的な被害を受けた岡山県倉敷市真備地区 ]
[ 大雨で浸水した生活用具 ]
[ 浸水被害を受けた同胞経営の焼き肉店 ]
警察庁のまとめによると、西日本豪雨の被災地での死者は18日現在、14府県で223人に上った。在日同胞の人的被害は報告されていない。
また、総務省消防庁によると、17日午後8時現在、16府県で約4700人が避難生活を送っているという。
民団中央本部は9日に第1回対策会議を開き、九州・中国・四国・近畿地方の本部に対して被害状況の確認及び調査を要請した。
10日の第2回対策会議で「西日本豪雨災害民団対策本部」の設置と被害者支援と義捐金募金などを決めた。
11日の第3回対策会議では中央・地方本部と青年会による合同支援体制を構成し、被害地方の調査と復旧作業に入った。
【広島】自宅や店舗が冠水し、土砂が住居に流れ込んだ団員宅がある。
浸水したために部品がすべて廃品になり、営業も不能になった工場もある。
15日に県本部の李英俊団長をはじめ安芸支部から李洙千監察委員長ら12人、民団大阪本部の崔俊一、元大建、任徳和さんらと駐広島韓国総領事館の金宣杓総領事ら8人が、安芸支部の林炳根顧問、矢野地区の韓剛団員宅を訪問し、土砂の運び出しに精を出した。
16日にも安佐支部、安芸支部の被災団員宅を訪問した。婦人会安芸支部の黄貴先会長は団員の安否確認作業に従事した。
李団長には全国の青年会OBや民団幹部から激励や殺菌洗浄剤などの救援物資申し出が相次いだ。
「心配してくれる皆さんの支えが励みになる」と語った。
【岡山】中央本部の孫成吉生活局長は13日、岡山本部の金成植団長、姜博副団長らと事前協議をした後、長靴や作業着などの備品買い出しに走った。
中央本部の金利中副団長が大阪出張から足を伸ばして岡山県本部を激励に訪れ、カンパ金を金学事務局長に手渡した。
14日には被害の大きかった高梁市と倉敷市真備地区の2つに分け、復旧作業に取りかかった。高梁市の復旧作業には金団長のほか、大阪本部の朴鍾寛事務局長らが応援に駆け付けた。被害にあった同胞の工場から破損したタイヤの片づけに大汗を流した。
倉敷市は市の中央を流れる高梁川が決壊し、川の西側にある真備町が濁流の浸水に見舞われた。同町の南を流れる小田川も決壊したため、壊滅的な状態に追い込まれた。同胞が経営する焼肉店は、濁流による冠水で使用不能になった厨房機器や冷蔵庫をすべて廃棄した。商工会幹部の自宅も冠水し、1階の家具はすべて粗大ゴミになった。
片付けをしたのは岡山県本部の幹部のほか、香川県本部の石隆弘事務局長ら。
孫局長は「すでに水は引いているが、地上5㍍くらいの建物の2階まで浸水の跡があった。東日本大地震の津波が襲った後の宮城や岩手の沿岸部と同じ光景だった。ヘドロと下水が混ざった悪臭と乾いたヘドロの粉塵は、テレビなどの映像では伝わらない災害だ。持続的な救援活動が必要だ」と強調する。
◆中央本部は義捐金の口座を開設◆
名義は「災害義捐金 団長 呂健二」
口座は「あすか信用組合恵比寿支店0075908」