掲載日 : [18-09-11] 照会数 : 17636
徐薫国家情報院長-北村内閣情報官、韓日「情報首長」が会談
訪朝の結果を説明するために日本を訪ねた徐薫(ソ・フン)国家情報院長が10日、秘密裏に北村滋内閣情報官と会談したことが分かった。両国の情報首長が別に会ったのが知らされたのは今回が初めてだ。徐院長は前日午後、日本に入国して10日午前に安倍晋三首相を表敬訪問した。徐院長はこの日午後、韓国に帰国する前に北村情報官を別に接触して話を交わしたことが分かった。
北村情報官が率いる内閣情報調査室は総理直属情報機関で、韓国の国家情報院に当たる。北村情報官は警察庁出身で民主党の野田内閣で任命されたが、現政権で安倍首相の最側近と知られている。
最近、日朝関係は外務省を抜いて内閣調査室が主導していることが分かった。実際、7月ベトナムでキム・ソンヘ統一戦線策略室長に会ったのも北村情報官だった。二人の職級と役割を見ると、内閣調査室-統一戦線部ラインが相当期間維持されてきたのではないかという分析もある。
今回の北朝鮮の非核化を議論するうえで各国の「スパイ隊長」の活躍が目立つ。北朝鮮統一戦線部長を兼ねている金英哲(キム・ヨンチョル)労働党副委員長と米中央情報局(CIA)局長出身のマイク・ポンペオ米国務長官、徐薫国家情報院長に続き、北村内閣情報官など情報首長が中心的な役割を果たして意見交換をしている。
徐院長は安倍首相と会談し、先週大統領特使の資格で北朝鮮を訪問した結果を説明した。徐院長は表敬訪問後の記者会見で「安倍首相が特にトランプ大統領、文在寅(ムン・ジェイン)大統領を通じて日本の立場が(北朝鮮に)伝えられたが、もう金委員長に直接会って話す時になったという強い意思を述べた」と明らかにした。
しかし、この席に同席した菅義偉官房長官は安倍首相の発言を確認してほしいという日本記者の質問に「詳細な内容については控えたい」と答えた。
徐院長は「南北(韓国と北朝鮮)、米朝、これに日朝関係まで並行して進められれば、さまざまな問題が解決されるうえで最も望ましいことだと申し上げたし、安倍首相もこれに共感を示した」と明らかにした。
「(韓国政府は)基本的に日朝関係が再び開かれ、改善されなければならないという立場だ」としながら「(訪朝期間中に)全般的に北朝鮮と日朝関係に関する意見交換があった」と話した。
「まもなく日朝対話を期待してもいいか」という質問には「日本と北朝鮮が時期と方法を判断するだろう」と答えた。
安倍首相は「訪朝後まもなく日本を訪問して会談の内容を説明していただき、感謝する」としながら「文在寅政権以降、日韓関係が非常に緊密だということを世界に発信していきたい」と話した。
これを受け、徐院長は「文大統領は韓半島(朝鮮半島)の非核化と平和問題において、安倍首相の役割がいつにもまして重要で、韓日間疎通と協力を強化していくべきだと考えている」と明らかにした。
一方、徐院長は最近、相次ぎ発生した地震と台風被害に対する文在寅(ムン・ジェイン)大統領の慰労の言葉も伝えた。安倍首相はこれに対して「日本国民を代表し、慰労のお言葉に感謝する」と述べたと徐院長は明らかにした。
2018年09月11日 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]