掲載日 : [18-11-12] 照会数 : 10591
朝鮮通信使の世界遺産1周年祝う川越唐人揃いパレード
[ こども通信使 ]
【埼玉】朝鮮通信使のユネスコ世界記憶遺産登録1周年を祝う「第14回川越唐人揃い―多文化共生・国際交流パレード」(同実行委員会主催、駐日韓国大使館など後援)が11日、川越市の蔵造り街並み一帯で実施された。今年は20団体の参加団体が、アジアやヨーロッパ、南米の国々の民族衣装を着て、約1・5㌔を伝統音楽と民族舞踊紹介しながら練り歩いた。
朝鮮通信使の正使役には、通信使の子孫で構成する韓国の「通信使顕彰会」から慶重善さん(1607年通信使の副使、慶暹の15代子孫)、副使役には李東鎬さん(1432年正使、李藝の17代子孫)が務めた。
慶正使は「唐人揃いを通じて韓日交流がもっと盛んになることを願う」と述べ、「国書」の代わりに、市民同士の友情を交わす証として、1700年代に川越に朝鮮通信使の仮装行列を再現する機会をつくった豪商・榎本弥左衛門役の長島威さんによしみを交わす意味を込めて「通」と書かれた楷書を手渡した。長島さんからはお返しに「通信使迎える笑顔小春風」の一句が贈られた。子ども通信使の関根ほのかさんからは「平和」と書かれた楷書が披露された。
パレードに参加した21世紀の朝鮮通信使友情ウオークの会の斎藤照雄さんは「平和だからこそ多文化交流が生まれる。国境の壁を感じさせない取り組みが、小江戸と言われる観光地・川越で継続されているのは素晴らしい」と喜びを表した。