東京・墨田区の荒川河川敷・木根川橋下手でも2日、「韓国・朝鮮人犠牲者追悼式」が行われ、昨年を上回る270人以上が参列した。
式典を主催した「関東大震災時に虐殺された朝鮮人の遺骨を発掘し追悼する会」の関係者は「(追悼文の送付を断った)小池都知事と墨田区長への怒り」が背景にあると見ている。これだけ集まったのは節目の90周年式典以来のことという。
式典のなかで在日同胞歌手の趙博さんが反戦歌「死んだ男の残したものは」など3曲を歌った。
また、同胞教員の愼蒼宇さんは、避難先の荒川堤防で自警団に襲撃されて瀕死の重傷を負った昌範さん(祖父の兄)の手記を紹介。人災を一般的な天災の中に封じ込めようとした小池都知事発言を引き合いに出しながら、「歴史を忘れないということがいかに大事なのかを痛感している」と述べた。
最後に犠牲者を追悼する伝統芸能プンムル(風物)の音が響き渡り、一部の参列者も一緒になって踊りの輪に加わった。
(2017.9.13 民団新聞) |
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