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ネット銀行カカオバンク営業開始…金融業界に地殻変動 |
| 7月27日にオープンした「カカオバンク」のトップ画面 | Kバンクに次ぎ2番目
韓国で2番目のネット銀行、「カカオバンク」が7月27日に営業を開始した。4月にインターネット専門銀行の「Kバンク」が営業を始めていて、これで2行目になった。オープンからわずか5日で口座開設者が100万人を超えた。
ネットバンクは最小限必要な店舗のみを有し、インターネットやモバイル端末を介した取り引きが中心だ。預金、貸出、送金、振替など、サービスの内容は従来の銀行と大きく変わらないが時間と場所に関係なく自由に利用できるのが大きな特徴。従来の銀行に比べて、人件費や店舗運営コストがかからない分、預金金利は高く手数料が安い。
カカオバンクは、スマートフォン用の無料通話・メッセンジャーアプリケーション「カカオトーク」を運用するダウムカカオが設立した銀行。
カカオバンク専用のアプリをダウンロードすれば、口座を開設でき、本人確認は携帯電話の番号や他の銀行の口座番号などで行う。
カカオバンクによると、融資の場合、公共機関の情報を活用することで、在職証明書や所得証明書を提出することなく、年収の最大1・6倍、最高1億5000万ウォ
ンの融資を受けることができるなど利便性を高めた。
貸出金利は利用者の信用などによって差があるが、従来の銀行より安い。また、海外への送金手数料は都市銀行の10分の1程度など各種手数料も従来より安い。
現金の入出金は提携したコンビニエンスストア設置のATMを利用する。また、自社が運営する「カカオトーク」は4200万人が利用しているが、「友だち」として登録されている人には簡単に送金できる。
両ネットバンクではクレジットローンや海外送金手数料などで破格の商品を揃えていく方針で、今後、激しいサービス展開が始まると予想される。
政府は、さらにネット銀行の営業を認可する方針だが、従来の銀行はモバイル端末によるサービスを拡充するなど、ネット銀行に対応しはじめており、銀行全体に地殻変動が起きつつある。
(2017.8.2 民団新聞) |
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