お中元やお歳暮など季節の贈り物や、母の日、父の日、敬老の日、お祝いとお返し。もらって喜んでもらえる贈り物選びは悩む半面、楽しさも多い。 東京ギフトショーを訪れる機会があった。出展企業は、日本各地をはじめ、韓国を含む世界各国から約2400社の消費財関連業界で、生活者のライフスタイルに対応する製品が一堂に展示されていた。伝統工芸品も多く、その精密さ、豊富さ、多彩さ、ユニークさには感嘆させられる。 広い会場を回っていると、目をひいたコーナーがあった。「FC ADACHI」。とは言っても足立区のサッカーチームではない。FCとはFree Companyで、地場産業を通じて区を盛り上げる「足立ブランド」のチームらしい。 区内産業の優れた製品・技術を認定し、その素晴らしさを全国にPR。足立区のイメージアップを図ることを目的に8年前に立ち上げた。現在、40業者が認定されている。 のぞくとランドセル、財布などの革製品やハサミなどの金属工芸品、レンズの研磨、特殊印刷など、精密な職人技術の逸品が多い。この中には、同胞の業者も名を連ねている。 あるウェブメディアの調査で「住んでるだけで女子にモテない東京23区ランキング」で不名誉な1位となるなど、ネガティブなイメージを持たれた足立区。ところが最近、東京芸術大学をはじめ4校がキャンパスを開設するなど、イメージが徐々に変化。世界に誇れる素晴らしい伝統技術を持った職人も粒ぞろい。在日同胞も多く住んでいる。この町を陰ながら応援したくなった。ファイティング!ADACHI。(Z) (2015.9.9 民団新聞) |