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| <民団中央本部>同胞家庭に「慰労金」…被災27世帯から申請 |
【熊本】阪神・淡路大震災と同等クラスとされる熊本地震から4月で1年。民団中央本部は12日、被災者の生活再建の一助にしてほしいと、家屋や事務所が損壊した同胞世帯に「慰労金」を贈った。これは全国の地方本部と個人などから寄せられた義捐金を元にしている。伝達式は熊本市内の市民会館会議室で行われ、民団中央本部から呉公太団長と林三鎬副団長が駆けつけた。
熊本地震で家屋損壊
慰労金は自宅が持ち家であれば全壊50万円、使用不能状態の大規模半壊で35万円、半壊30万円。借家については全壊20万円、大規模半壊および半壊が各10万円。事務所の被災者には一律各30万円。申請のあった27世帯を対象に総額745万円を支給した。受領者は同胞からの真心のこもった募金ということで喜びもひとしおといった表情だった。
呉団長は「人的被害がなかったのが不幸中の幸いでした。1日も早く皆さんがたの生活が再建されることを祈っています」と激励した。
民団熊本本部の崔相哲事務局長によれば、大規模半壊でも修繕か解体か判断に迷っていまだに手をつけることができず、放置状態のままという家庭が多い。自宅が半壊した金泰植同本部顧問は壁にひびが入り、雨もりもするために近くのアパートで避難生活を送っているという。
民団は「前震」から一夜明けた2016年4月15日、韓国中央会館内に「熊本地震被災者支援韓国民団対策本部」（本部長・呉公太団長）を設置。いち早くスタッフを現地に派遣して被災状況の把握に努めた。
16日の「本震」を経て19日には林三鎬対策副本部長をトップとする本隊が入り、在日同胞の安否確認とともに救援物資、および見舞金の伝達活動を行った。同時に全国規模の義捐金募金活動も行ってきた。募金は総額で4796万2473円に達した。
民団熊本本部の金泰汶団長は、「全国から寄せられた義捐金と救援物資に感謝を申し上げます。また、真っ先に駆けつけくれた林副団長にもあらためて御礼を申し上げます。こうした未曾有の事態だからこそ、民団の役割の重要性をあらためて認識しています」と謝辞を述べた。
（2017.2.22 民団新聞）
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