【岡山】倉敷市は26日に倉敷市民会館で予定していた総連系の「金剛山歌劇団」の会場使用許可を、公演10日前になって突然取り消した。市によれば北韓のミサイルや核実験強行以来、右翼団体による街宣活動が激しくなっており、市役所にも会場を貸すことへの抗議が70件以上寄せられていることから「市民の安全」に配慮したという。
これに対して弁護士の江頭節子さんは、「歌劇団と公演実行委員会の表現の自由に対する重大な侵害であり、憲法違反」とする抗議のメールを市に送付した。公演実行委員会でも「圧力に屈しての不当な決定」だとして即日、「許可取消」処分の撤回を求める行政訴訟ならびに執行停止申し立てを行った。
同様のケースではオウム真理教信者の転入届を拒否した自治体や、オウム教祖の子どもの入学を拒否した学校があるが、裁判ではいずれも敗訴している。
(2006.10.25 民団新聞)
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