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母国を思いっきり体感…次世代サマースクール
母国を思いっきり体感
在日・韓国 学び歩き語り合う
中学生に続き大・高生も


 【ソウル】民団主催の2017年次世代サマースクール(後援・在外同胞財団)の先陣を切った中学生コースが7月28日に修了した。北は北海道から南は沖縄まで全国21地方から参加した67人は、3泊4日の日程で、「韓国の発展史」などの講義を聴講したほか、民俗村でサムルノリなどの伝統文化に触れたり、明洞では韓国の新しい文化の一つに定着したナンタの舞台などを楽しんだ。戦争記念館も訪れ、南北韓が対峙している分断状況も学んだ。参加者は、同世代の仲間らと母国を思いっきり体感した。

 7月25日の入校式でサマースクールの引率団長を務める民団中央本部の許槿一副団長は「在日韓国人の母国は、私たちが住む日本とは歴史、文化、社会、政治、経済などの面で最も関係が深い隣りの国だ。植民地支配や南北分断、韓国戦争などの一連の困難の中から今日の発展を遂げた。4日間の『韓国体験』を通して大いに学んでほしい」と生徒らに訓辞した。

 2日目からは「韓国の世界文化遺産」(ユネスコ韓国委員会科学文化本部本部長)「大韓民国の発展史」(明知大学教授)などの講義を受けた。

 大阪の参加者は「韓国が過去にどんな状況にあり、いかにして全世界に知られるようになったかを学んだ」と感想を述べた。講義後には、龍仁の民俗村に移動した。各自が民族衣装に着替えて、班別で写真撮影をしたり、それぞれフリータイムを楽しんだ。

 3日目には戦争記念館を訪れた。ここには韓国戦争の際に自ら参戦した在日学徒義勇軍に関する展示品をはじめ、約9000点の戦争関連資料が収められている。愛知からの参加者は「約70年前に戦争があったことに実感がなかったが、事実を知り、親たちの世代に感謝しなければと思った」と率直な思いを述べていた。

 「在日について」の講義では、民団創団70周年の歴史を網羅したDVDを観た後、許副団長が民団の激動の歴史を説明した。生徒らは「今、ぼくたちが不自由なくいられるのも、民団が差別撤廃・権益擁護運動をしたからだとあらためて思った」「自分と同じルーツをもつ人の思いや希望を聞くことができた。自分と韓国の関わりの深さを知ることができた」との反応を示した。

 視察・体験プログラムで人気が高かったのがキッチンパフォーマンス「ナンタ」の公演だ。「メンバー同士、言葉がなくても息が合ってひたすら打楽器を演奏する力がすごい」「会場からの参加者も加わった公演はいい思い出になった」と満足の声があがった。

 今回のサマースクールについて、大阪から参加した生徒は「歴史を学び、文化を体験することができて楽しかった。高校、大学に行ってもまた来たい。もっと韓国語を勉強して活用したい」と語った。同胞過疎地域の佐賀から参加した生徒は、「今まで在日同胞との交流がなかったが、今回の参加で新しい発見があり、友だちもできて嬉しかった」と喜んでいた。

 大学生対象のスクールは1日から始まり、41人が参加。高校生は8日から90人規模で始まる。

(2017.8.2 民団新聞)
 
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