民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
ニューミレニアムの新成人を祝う

民団各地、民族衣装も鮮やかに



鮮やかなチマチョゴリにまとい
乾杯をする新成人
(1/9、東京本部の成人式で)

 「ハッピーマンデー法」の施行で第2月曜日が成人の日となった10日を前後して、各地の民団本部で同胞新成人の門出を祝う行事が行われた。

 新成人のほとんどは在日3〜4世の世代。もはや日本の成人式にも招待される時代とあって、各地とも参加者数は年々減少の傾向を見せているが、「韓国人としての自覚を再確認する場に」と、各地方では式典のほか記念講演会、アトラクションを組み入れるなど知恵を絞った企画でニューミレニアム新成人の新たな門出を祝った。

 艶やかなチマ・チョゴリ姿の女性たちやキリッとしたスーツ姿の男性たちが、人生の節目としての成人式に参加して気持ちを引き締めた。主催側では、韓日辞典などの記念品を送るなど、在日同胞社会の一員として生きてほしいと呼びかけていた。


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 東京本部(夫昇培団長)主催の成人式は9日、民団中央会館で行われた。参加者は約30人とやや少な目。それでも、チマチョゴリ姿で早くから会場に駆けつけた元気な女性で会場は華やかさを見せた。

 民団、大使館、傘下団体などから多数の来賓が駆けつけ新成人を祝った。夫団長は「ニューミレニアムという記念すべき年に新成人となったみなさんの活躍を期待している。今日を機に在日韓国人としての誇りと自覚を持ってほしい」と激励した。

 主催側から韓日辞典などの記念品が贈られた後、新成人を代表して田美愛さんが韓国語で答辞。「責任ある社会の一員を自覚し、21世紀の責務を果たしていく世代として、日本で積極的に活動するとともに在日社会と祖国発展に少しでも寄与していく」と決意を述べた。


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 埼玉県本部(白台欽団長)では8日、浦和市内の共済会館で新成人の門出を祝った。対象者は県下で60人を数えるが、このうち5人が参加した。白団長らの祝辞を受け、代表して朴ヒョンヨン君が「韓国人として恥じない行動をし、正々堂々と生きていく」との宣誓を行った。


新調のスーツで少し緊張気味の
新成人(千葉で)

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 千葉県本部(朴昇浩団長)では9日、市内の会場で女性2人、男性10人の新成人を迎えて記念式を開いた。

 多数の来賓が見守る中、新成人たちは民団や商銀などからの記念品を受け取った。一人ひとりの紹介に会場からも温かい声援が送られた。朴団長も一人ひとりに向かって励ましの言葉を送った。


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 佐賀県本部(崔吉男団長)は8日、同本部で式典を開き、女性3人と男性1人が新成人を迎えた。崔団長も「2000年の区切りの年。時間を大切に」と新成人を励ました。新成人には本名の実印が記念品として送られた。


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 広島県本部(朴義鍾団長)も8日、男性2人、女性5人の新成人を迎えて韓国会館で式典を開いた。

 新成人の女性たちと青年会の女性会員のチマチョゴリ姿が会場を彩った。朴団長は「今何をしなければならないのか、しっかりと考えて欲しい」と呼びかけ、新成人代表も「次代を担う責任と自負を持ち、精一杯頑張りたい」と答辞を述べた。


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 大分県本部(張永寿団長)でも市内の会場で3人の女性の新成人を迎えて式典を開催した。多数の来賓が見守る中、張団長は新成人に向けて、本名を使用して生きてほしいと呼びかけた。


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 福井県本部(金鎮煕団長)の記念式典には女性2人の新成人が参加した。新成人たちは民団や商銀、婦人会、JCから記念品を受け取った。


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 静岡県本部(張永準団長)では5日、本部会館で男性5人の新成人を迎えて式典を開いた。民団関係者らが新成人を励ました。また浜松支部でも9日、新年会と同時に開催し、女性5人、男性4人の9人が新成人を迎えた。


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 栃木県本部(鄭珍模団長)の記念式は9日、市内のホテルで開かれ、新成人2人に記念品が贈呈された。新成人の父母も交えての記念撮影に、来賓らもにこやかな表情を見せていた。


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 京都府本部(李愚京団長)でも9日、男性36人、女性58人の新成人を招いて記念式典を開いた。父母や民団関係者が見守る中、李団長は「あらゆる機会を利用して韓国人としての教養を身につければ、必ず今とは違った世界が広がる」と呼びかけた。

 二部では青年会京都府本部による「在日ウルトラクイズ」などが和やかに繰り広げられた。また新成人には映画「シュリ」のペアチケットが送られた。


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 民団長崎管下では・佐世保支部が9日、市内の会場で女性1人の新成人を迎えて記念式を開いた。また3日には諫早支部でも記念式を開き、男女1人ずつが新成人を迎えた。


「2000年をたくましく生きていく」と
答辞を述べる新成人代表(西東京)

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 西東京本部(李権団長)では9日、新成人を両親同伴で民団会館に招待し、祝福した。なかにはハルモニが成長した孫に付き添う姿も見られ、3世代揃っての成人式となった。今年の新成人は12人(男性5人、女性7人)だった。

 李団長が「地域社会で尊敬される存在に」と述べるなど、日本に住む外国籍市民としての心構えを説いたのに対し、新成人を代表して答辞を述べた李則行さん(立川市在住)は「来る21世紀の責任世代」としての決意を明らかにした。

 参加者には民団、婦人会、領事館からそれぞれ韓日・日韓辞典などの記念品が贈られた。

(2000.01.12 民団新聞)



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