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3・1独立運動弾圧の演劇
スペースYで来月から公演会



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「提岩里事件」を演劇で

 3・1独立運動を記念して在日韓国YMCAは3月1日から5日まで、提岩里事件を描いた演劇「銃剣と処容の舞い」を地下劇場のスペースYで上演する。

 「銃剣と…」は韓国第一線の劇作家・李盤さん(宗実大教授)の書き下ろし作品。日本語脚本は高堂要さんが担当し、俳優座や劇団・世代、同人会などの俳優が出演する。提岩里事件をモチーフに、銃剣に立ち向かって独立運動に立ち上がった民衆の勇気を描いている。

 3・1独立運動は、1919年3月1日、「独立万歳」を連呼する民衆が街頭に繰り出し韓半島全土におよんだ。連鎖的に各地方で200万とも300万ともいわれる民衆が徒手空拳で決起した。

 独立を叫ぶ民衆に対して日帝の官憲は大規模な弾圧をもって対応した。憲兵警察や各駐屯地の軍隊が出動し、デモ行進に向けて発砲するなど7509人もの民衆が虐殺され、1万5961人が負傷、2万9000人が逮捕された。

 その中でも村民を教会に集めて銃撃し、火を放って虐殺した提岩里事件は日本にも伝えられるなど弾圧の象徴となった。

 「銃剣と…」は、提岩里事件当時に実在した人物を登場させるなど、歴史的ドキュメンタリーの構成をとっている。

 上演実行委員会では「日本の戦争責任、侵略責任を明らかにし、そして日本人と韓国人の和解のために上演したい」としながら「また劇を通じて南北の統一の原点を考えほしい」と語っている。

 上演日程は1日から3日までが17時から。4日は14時と17時、5日は14時。前売り4000円、当日4500百円(全席自由)。

 問い合わせは在日韓国YMCA(03-3233-0611)へ。

(2000.02.09 民団新聞)



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