民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
辛野乃の短期母国修学記<2>

空き部屋をさがしています



 学校の授業が始まる前に済ませたいこと、一番目はやっぱり住む所を見つけること。

 学校周辺には下宿屋の看板がたくさんあるからと聞いてはいたが、来てみてびっくり。路地の奥まで看板がびっしり並んでいるのだ。

 部屋を選ぶポイントは色々あるけれど、場所・値段・部屋の様子、そして特に重要なのはアジュモニの人柄だ。

 生徒の中には少し離れた場所に住んでいる人もいるけれど、延世大のある新村周辺が圧倒的に多い。この地域はだいたい三つに分けられる。

 まずは繁華街近辺。ここは渋谷だっけ?と錯覚するほどに街の雰囲気が似ている。「飲んべえ」さんなら歩いて帰れるここがおススメ。

 二つ目は繁華街のはずれの地域。静かでいいけれど、静かすぎて女の子には少々危ないかもと聞いた。確かに夜道は真っ暗でちょっと怖い。

 そして山(丘?)の地域。急な坂道と幅と高さのまちまちな階段を避けては通れない。道が凍る冬はよけいに危険だ。けれどその分、窓からの眺望は最高に良かった。毎日歩くので運動不足の解消にもなる。

 私の場合は上司の紹介があったので、相場を見るために10件ほど回っただけだったけれど、看板はでているのに部屋はない、チャイムが鳴らなくて中を見られないなんてことも少なくなかった。

 短期間なら安い旅館を利用するのも一つの手だし、最近では日本のワンルームアパート型も増えている。少々お金はかかるが自炊しながら気楽な一人暮らしを選ぶか、下宿生活をするか。

 お好み次第だけれど、なるべく生の韓国にふれられる方を選びたい。特に言葉が不自由なうちは。

(2000.02.09 民団新聞)



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