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婦人会和歌山、地域交流広がる

料理で韓国理解図る



韓服姿で踊る婦人会和歌山のメンバー

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地域自治体の依頼相次ぐ

 【和歌山】地域社会に何か貢献できれば―と婦人会和歌山県本部(李蓮玉会長)は県内の二町の婦人会などと相互理解の交流を実施し、韓国理解を広めている。

 この交流は当初、国際理解の一環として韓国文化や芸能を紹介したいと、国際交流モデル都市でもある和歌山県団体連絡協議会の那賀町婦人会、那賀教育委員会の要請にこたえて行われたもの。

 昨年9月25日には李会長ら4人の婦人会員が那賀町の婦人ら45人を招いてピビンパ、チヂミなどの講習会を開催した。料理講習会が好評だったため12月4日にはキムチの漬け方講習会を実施し、11人の婦人会員が指導に当たった。「店で買った物よりおいしい」と喜ばれた。

 2回の講習会を通じて交流を深めてきた両婦人会だが、民謡、舞踊など両国の文化芸能交流を図るために1月22日には総勢140人が集い、合同発表会を同町の総合センターで開催した。

 韓国側から民団和歌山県本部の崔博団長、朴貴善和歌山韓国教育院院長らが、日本側から東健兒・那賀町長、鈴木史郎町議会議長はじめ議員、池田章・教育委員会教育長らも出席し、交流を深めた。

 韓服姿の婦人会メンバーら17人が朴院長と院長夫人の洪性天さんの指導を受けた「アリラン」「トラジ」など全四曲を熱唱し、地域の日本市民と交流を繰り広げた。李会長は「今後も年に一度は集まりたい」と抱負を述べている。

 一方、1月30日には湯浅町の要請を受けてキムチやチヂミの講習会を同町の公民館で開催し、地元市民らの好評を博した。

 同婦人会の料理を中心にした地域の交流はますます広がりつつある。

(2000.02.09 民団新聞)



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