民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
「シュリ」が観客動員トップ

封切り2週間で25万人の大ヒット



 日本国内の主要37館で1月22日から上映の始まった映画「シュリ」(姜帝圭監督、99年)が、他の有力映画を押しのけて観客動員数トップを維持している。公開一週目は9万4629人を記録、2週目に入ってもこの勢いは止まらず、配給先のシネカノンによれば2週間で観客動員は25万人にも登っているという。


■□
19日から全国84館に拡大

 銀座、新宿、渋谷の都内主要映画館では回によっては行列ができ、上映1時間前にはすでに満席になるほどの盛況ぶり。立ち見も珍しくはない。

 先月29日からはさらに上映館を拡大しているが、都内では依然としてほぼ100%近い稼働率を誇っている。1月30日は日曜日とも重なり、渋谷東急3、シネマミラノ、シネ・ラ・セットと、いずれも100%を超す観客の入りだった。好調な出足に3週目以降、急きょ上映を決めた劇場もあり、今月19日以降からは全国84スクリーンで拡大上映される予定。


■□
都内上映館では立ち見も

 シネカノンが宣伝用に開設したインターネットのオフィシャルサイトには、公開と同時に400件近くの様々な意見が届いているという。それによると、すでに2回、3回と映画館に足を運んだという観客も珍しくないようだ。

 なかには映画を見てから「韓国が好きになった」という声も目立つ。

 シネカノンの宣伝担当者も「驚異的、期待以上の成績」と驚きを隠しきれない様子。一方では「これまで期待できる韓国映画があまりに少なかっただけ」とも。今後さらに韓国映画の輸入が増えると見込まれるだけに、「シュリ」に続くヒット作の出現が期待されるところだ。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


--- 「シュリ」効果、各地で ---

■□
民団東京城南地区の4四支部
「新成人の集い」に活用

 多くの同胞三世に集まってもらおうと人気沸騰の「シュリ」を活用しようとしているのは民団東京の城南地区の四支部(大田、品川、世田谷、目黒)。

 新成人を含む同世代の交流を進めようと20日午後に新成人の集いを開くが、まず「シュリ」を見た後に交歓会を開く計画を立てている。新成人と現在21歳、19歳を対象に同世代の親睦交流を計画したが、若手層の参加を呼びかけるために現在人気急上昇中の「シュリ」を見に行こうという企画が持ち上がった。

 四支部では「シュリ」で楽しみながらも、映画の中で描かれる南北の分断状況を見て、自ら考えるきっかけにして欲しいという。

 新成人は無料。21歳、19歳は4000円。一般団員、父母は1万5000円(映画、交歓会含む)。

 問い合わせは事務局の民団大田支部(03-3736-7061)もしくは他の3支部。事前の申し込みが必要。


■□
民団大分では団員に割引券

 民団大分県本部では19日から市内の「シネマ5」(府内五番街)で一カ月間上映されるのに合わせ、窓口料金から200円引きの特別割引券の取り扱いを始めた。問い合わせは同本部097(553)1616まで。

 また、韓国映画のもう一方の話題作「ディナーの後に」「女校怪談」を上映している東京のキネカ大森でも、「シュリ」のチケット半券持参者を対象に両映画を1500円で見られるサービスを始めた。

 問い合わせは03(3762)6000、キネカ大森まで。

(2000.02.09 民団新聞)



この号のインデックスページへBackNumberインデックスページへ


民団に対するお問い合わせはこちらへ