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婦人会が全国幹部研修

21世紀の方向性を探る



他分野にわたって討論を繰り広げた
婦人会の全国幹部研修会

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6分野で班別討論
家庭教育の大切さ指摘

 参加者は各地方から会長団、組織部長までの4人、全体では154人に絞った。ほとんどが2世世代で占められていた。

 初日は民団中央本部の黄迎満事務総長が「民団略史と同胞社会の将来」について講演、続いて参議院の森田健作議員による「私の青春論―これからの教育について」と題する講演があった。この後、婦人会規約と実務要領について学んだ。

 翌2日目午前中は、「組織強化」「民族教育」「結婚問題」「文化活動」「後継者問題」「朝総連との交流」の六つのテーマで班別討論を行った。各班とも25人前後で構成、全員参加型の意見交換となった。

 「民族教育」では「孫たちにどう民族を伝えていくのか」が共通課題として提起された。これに対しては家庭での教育環境が大事との指摘があり、「祭祀も一つの文化。母親から嫁、子どもに伝えていこう」との呼びかけがあった。

 「結婚問題」では、両親が同族同士の結婚を望んでいても、子どもの選択結果とは必ずしも一致しない悩みが語られた。最終的には「本人に任せるしかない」という現状肯定の意見も出たが、同族結婚のチャンスを増やしていくために、近隣の県レベルで情報交換を密にしていこうとの声も目立った。

 各班の討論状況を見て回った夫会長は「各班とも盛り上がっていた。大事な意見が多く出された。実施してよかった」と満足げな表情。今回の研修については「地方からの意見を聞き出し、これからの方針に収れんしていくことが狙いだった」ともいう。

 夫会長は「婦人会として21世紀に何を持っていくのか。まず20世紀を総括する必要があった。討論を通しておぼろげながら輪郭が見えてきた。この結果は中央委員会で相談したい」と話している。

(2000.02.16 民団新聞)



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