民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
5年目迎えた「国際理解教室」

荒川区の小学校で韓国音楽の授業



金福実さんのカヤグム演奏を聴く、
ひぐらし小の児童たち

■□
金福実さんがカヤグム演奏と講談
日本文化との比較も説明

 音楽を通して国際理解を深めている東京・荒川区立ひぐらし小学校(熊谷弘章校長)が9日、カヤグム奏者の金福実さんを招いて授業を行った。

 現在、同小学校の全児童数は288人。うち外国籍児童は54人で、在日韓国・朝鮮人児童は48人。

 授業の一環として6年生を対象に毎年一度、金さんのカヤグム演奏を通して、韓国の音楽や歴史に触れる音楽の授業も今年で5年目を迎えた。

 授業開始直後、そわそわと落ち着かない様子だった児童も、金さんのカヤグムと羅鐘権さんのチャンゴ演奏が始まると同時に私語も消え、興味深げに見つめていた姿が印象的だった。

 この日は併唱による「アリラン」「トラジ」、散調をはじめ、中野祥子教諭のピアノ演奏も加わり、児童全員でアリランを合唱。演奏の合間にはカヤグムと日本の琴の違いや歴史の説明なども行われた。

 授業終了後、熊谷校長から金さんに感謝状が授与され、児童から拍手が送られた。熊谷校長は「小さいころからいろいろなことに接することが大事。国を超え、地球に住んでいる仲間という感覚を子どもたちに持ってほしい」と語った。

(2000.02.16 民団新聞)



この号のインデックスページへBackNumberインデックスページへ


民団に対するお問い合わせはこちらへ