クラス編成試験の朝、張り切って目を覚まし外を見ると、なんと雪!
下宿は大学の正門まで5分の距離だが、正門から語学堂の校舎までは20分かかる。その道のりも「山越え」といえるくらいの険しさだ。えらいことになったと思ったのは、これから起こる事の予感だったのだろうか。
延世大学の語学堂には現在、2つのコースがある。週に5日、10週間で1学期を履修するのは両コースとも同じだが、1年半かけて6段階を学ぶAコースと2年かけて八段階を学ぶBコースである。時間があって、ゆっくりじっくり学びたい人のために、98年に新設された。
すでにある程度勉強している人は初級クラスの一級から学ぶ必要はないため、各学期の初めにクラス編成試験を受け、レベルに合うクラスに配属される。
試験は筆記と会話力を試される面接の2つ。事前準備で私が力を注いだのは面接の方だ。試験のコツは自分の知っている文法の中で、なるべく難しく、かつ、たくさん話すことだと聞いたので、予想問題を考えて答えを丸暗記した。
結果から言えばこの方法で私はドツボにはまってしまった。
普通質問は徐々に高度になっていく筈なのに、突然次元が飛んだのである。もちろん答えはしどろもどろ。その後は誕生日を聞かれているのに年齢を答えるあわてぶり。用意した答えを言うことも出来ずにすごすごと引き上げるしかなかった。
結局、なんとか2級のクラスに入ることが出来た。もし不満があれば、学期が始まってすぐの再テストの際、先生に相談すれば変更は可能だ。けれど同時に動揺してもすぐに立ち直れる精神力も身に付けたいところだ。
(2000.02.23 民団新聞)
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