民団新聞 MINDAN
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同胞父母が韓国文化の先生

荒川の峡田小で韓国授業



呉崙柄さんによる「ペンイ(コマ回し)」
の模範演技を興味深げに見守る
子どもたち(19日、荒川区立峡田小)

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言葉、歴史、民族遊戯
地域に根ざす多文化教育の実践

 東京・荒川区にある在日同胞多数在籍校の一つ、区立峡田小学校(大内敏光校長、446人)が19日、5年生の児童全員を対象に韓国文化体験教室を開いた。

 荒川区教育委員会から研究指定校の委託を受けて進めている「地域に根ざす特色ある学校づくり」の一環で、地元「コブクソン子供会」の代表を務める呉崙柄さんを講師に招いた。

 同校は学校・家庭・地域の三者連携による「共育」に力を入れるなど、特色ある学校づくりに力を入れている。地域在住の外国人を講師に招いて行う国際理解教育「フレンドシップスクール」もそのひとつ。昨年も1・2年生の中から希望者を募り、呉さんが韓国の太鼓の紹介をした。これが好評だったため、今回は5年生3クラスを対象に1校時から4校時にまたがる合同授業となった。

 まず、5年一組の教室に83人全員が勢揃いしたところで、呉さんが韓国語のあいさつから始まり、韓日の関係史についても解説した。呉さんは「相手をきちんと理解しないことから差別が起きる。韓国・朝鮮の子に対しても優しい気持ちを育んでいって」と強調した。

 この後、同校「アリーナ(体育館)」で韓服の試着を楽しみ、チェギチャギやペンイなどの民俗遊技に興じるなど、盛りだくさんの韓国文化体感を楽しんだ。

 遊具はすべて呉さんの手作り。呉さんのチェギチャギ模範演技には「スゲー」と素直に驚きの声を上げていた。

 最後は李福子さんらコブクソン子ども会の世話人も加わり、一緒になってにぎやかにソゴチュムの手ほどきを受けた。

(2000.02.23 民団新聞)



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