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地方参政権やW杯成功を誓う

3・1節81周年、民団各地で式典



中央会館で行われた中央式典

 日帝統治下の韓半島で徒手空拳の民衆たちが立ち上がって独立を叫んだ3・1独立運動の81周年を記念する式典が1日、全国各地の民団で開かれた。

 東京・麻布の韓国中央会館で開かれた中央記念式には民団中央本部関係者はじめ東京本部・支部の団員ら150余人が参列した。

 1919年3月1日、ソウルのパゴダ公園で高らかに独立を宣言した己未独立宣言文が朗読された。民団中央本部の辛容祥団長は記念辞を通じて、独立運動の先駆的で崇高な精神を高く評価しながら、日本の通常国会に上程された地方参政権法案について「早急に立法化されるよう一層努力しよう」と呼びかけた。また金大中大統領の記念辞を李先鎭総領事が代読した。

 81周年に際して(1)祖国の平和統一と朝鮮総連との交流と和合(2)地方参政権立法化実現(3)信用組合の健全な育成強化(4)2002W杯成功への架け橋―について全力を尽くす決議文を満場一致で採択した。


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各地方でも開催

 【大阪】民団大阪府本部会館での3・1式典には団員ら800人が参加した。

大阪本部の式典

 金清一副団長が、同本部を代表して「3・1精神を土台に、日本の地域社会の一員として頑張ることを誓います」とあいさつ。金大中大統領の記念辞を尹迥奎総領事が代読、同本部の趙南富副団長が己末独立宣言書を読み上げた。最後に金漢翔同本部副団長が決議文を読み上げた。

 この日、3・1の81周年を祝して白頭学院建国学校の小学生がサムルノリを披露した。

 【北海道】北海道本部(朴平造団長)でも1日、市内のホテルで団員ら15余人が参加して記念式典を開いた。

 式典に先立ち、金太中・株式会社カナモト会長が「一韓国人として生きて過ぎた70年と今後の在り方」をテーマに特別講演に立ち、国籍イコール民族という固定概念を捨て、グローバルに民族をとらえる必要性があると述べた。

 【栃木】栃木県本部(鄭珍模団長)の記念式は1日、本部会館で団員ら60余人が参加して開かれた。鄭団長は「祖国と民族自尊のために決起した先烈たちの民族精神を受け継ぎ、地方参政権獲得に全力を尽くそう」と訴えた。

 【愛知】愛知県本部(権泰洙団長)でも1日、同本部で本部・支部役員、傘下団体、団員ら230余人が参加して開かれた。

 独立宣言文朗読に続き権団長は記念辞を通じて「独立運動の精神を忘れることなく在日同胞のために権益擁護運動に全力を注ぐ」と誓った。式典には金永テツ駐名古屋領事も参席した。

 第二部の記念講演では韓国の近・現代史に造詣が深い姜徳相・滋賀県立大教授が「3・1運動から何を学ぶか」と題して、歴史的経緯と当時の模様を詳しく述べた。

 【兵庫】兵庫県本部(李且守団長)の式典は1日、同本部で民団関係者ら300余人が参加して開かれた。

 李団長は、3月議会で地方参政権意見書採択自治体が県下の50%に達する状況を強調しながら「地方参政権の早期立法化を目指そう」と強調した。

 式典では民団中央本部の権炳佑副団長、姜俊馨駐神戸総領事らも参列し、組織功労者7人に民団中央本部団長表彰、同じく11人に大使表彰状が手渡された。

(2000.03.08 民団新聞)



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