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コリアン・アカデミー

3地方教室で修了式



民団愛知の権団長から修了証を受け取る受講生

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内容充実、受講生に笑み

 昨年から各地で開催されていた講座制民族大学・コリアンアカデミーが、神奈川、広島、愛知の三地方で修了した。今回のアカデミーは、講師陣も充実させて各地で全10回から12回にわたって開催された。愛知では渡来人史跡を訪ねるフィールドワークも実施されるなど新たな試みもみられ、参加者の関心を呼んだ。


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愛知、24人修了6人皆勤

 【愛知】愛知コリアンアカデミーの最終講義と修了式が4日、同本部会館で開かれた。

 修了式では民団中央本部の鄭夢周事務副総長が「今後もみなさんの要望に添って開催していきたい」と述べた。

 全10回の講座中、8回以上出席した修了者24人に民団愛知県本部の権泰洙団長から修了証が手渡された。このうち6人が皆勤者だった。

 修了式に先立って行われた最後の講義には、六十余人が聴講した。地元で外国人の入管手続きの代行を執り行う西川剛史・行政書士が、ニューカマーと入管行政の実態について講演した。特に、現在の在留資格に関する問題点や先月18日から施行された新しい入管法に対して説明が加えられた。

 受講生の1人は「過去の民族大学に比べて講師陣が大変充実しており、専門分野の著名なエキスパートがそろっていた。長い半年だったが、また参加したい」と述べていた。


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神奈川、58人が修了

 【神奈川】「神奈川インターナショナル・アカデミー」の名称で昨年9月から開かれていた民族大学第二期講座全10回の日程を2月26日に終えた。

 修了者は58人(男性37人、女性21人)と、受講登録者総数137人のうち、42・3%を占めた。年代的には四十、五十代が主流で、中高年層の知識欲の高さが目立つ結果となった。このうち皆勤者は27人(受講登録者比率19・7%)だった。

 修了生を代表して、朴得天氏と朴春子さんに黄昌柱議長が修了証を手渡した。また、斉藤義郎氏(横浜市立中学校副校長)には金洪斤団長から皆勤賞が贈られた。副賞は映画「シュリ」の神奈川県内共通鑑賞券。

 修了生の1人、在日同胞一世のソウ在龍さんは「若い人には、今後の生き方を考えるうえでいい機会になったと思う。私たちの世代にとっては、かつて学んだ問題でも中途半端だったので再認識できた」と振り返っていた。

 同本部では、受講生が参加しやすい形で、今後も年1回程度継続していきたい考えだ。


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広島、地方参政権でしめくくる

 【広島】講座制民族大学・広島コリアンアカデミーの修了式が2月26日、同本部会館で開かれた。

 昨年7月から全12回にわたって開かれてきたが、10回以上出席の16人が修了し、1人ひとりに民団中央本部の金宰淑副団長から修了証が手渡された。うち6人が皆勤賞として表彰された。

 民団広島県本部の朴義鍾団長は「半年以上にわたって受講され、ご苦労様でした」と修了生を激励した。

 同日、最終の講義として公明党広島県本部の中田選代表が、地方参政権の動向などについて講義した。

(2000.03.08 民団新聞)



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