| サムルノリを体験する入校生 |
【ソウル】在日同胞の大学生に本国を肌で感じてもらおうと民団が実施している母国春季学校の入校生95人は、9日に入校式を終え、国語・歴史学習、名所旧跡巡りなどを通じて本国への理解を深めている。
8日に全国の空港から出発した一行は9日、ソウルの国際教育振興院で入校式に臨んだ。同院の李成一院長が入学許可宣言を読み上げ、「日本で暮らすみなさんが母国で出会い、日本に帰ってからも喜怒哀楽を分かち合える仲間になることを願う」と歓迎辞を述べた。
初日の特別講義には和光大学で教鞭を執る李進煕教授が、韓日関係史を中心に在日同胞青年としての生き方を、金敬得弁護士が、韓国籍を持つことの意味について、自身の体験を交えて訴えた。
また入校生たちが将来遭遇する就職、結婚について、民団中央本部の鄭夢周事務副総長が講演した。
独立記念館では、日本の学校教育では学ぶことができない3・1独立運動や日帝の植民地支配に関する展示物に涙を浮かべる女子学生の姿も見られた。
一行は17日までソウルをはじめ慶州などを回りながら、歴史、文化、風習などについて学ぶ。
(2000.03.15 民団新聞)
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