【大阪】本名で就職を望む在日同胞学生と、国籍・民族にかかわらず、実力本位で受け入れようとしている日本企業の間を取り結んで、社団法人大阪国際理解教育研究センター(KMJ、鄭早苗理事長)が2日、大阪国際交流センターで第6回「就職教育セミナー」を開いた。
今年は日本航空、大成建設、三和銀行など大手21社がブースを設け参加、採用基準に「しっかりした考えと個性を持つ在日」を掲げて精力的に学生との面談をこなしていた。
田辺製薬の上田隆志さん(採用担当)は「自分が何をしたいのかアピールしてほしい」。株式会社マイカルでは「各分野のプロに値する人で、人と接するのが好きな人、自立心のある人を求める」と具体的。
一方、参加した学生は70人と昨年を下回ったが、「雰囲気をつかめてよかった。自分が何をしたいか、これからしっかり考えて就職活動に臨みたい」と好評だった。京都市の朴清美さん(京都外大1回生)は、企業側のアドバイスを受け、韓国に留学して語学に磨きをかけてから就職活動に臨む決意を固めたという。「企業の人から人生の先輩として本音でアドバイスしていただいた」と喜んでいた。
セミナー終了後は学生と企業担当者との交流会も持たれた。
(2000.03.15 民団新聞)
|