民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
韓国農水産物の契約高

過去最高の9000万ドル
国際食品・飲料展で



バイヤーの人気を集めた
キムチを使った料理の試食

■□
キムチ、昨年の33%増
水産物も77%以上伸びる

 【千葉】7日から10日まで、千葉県の幕張メッセで開かれた食品に関する世界最大規模の展示会「国際食品・飲料展(FOODEX・JAPAN)で韓国産農水産物の総契約高は9120万5000ドルの過去最高を記録した。

 「食が担う地球の新世紀―食の楽しさ再発見」をテーマに開かれた展示会には世界68カ国2379業者が出展した。韓国は82業者が306品目を展示、各国のバイヤーとの商談を繰り広げた。

 92年から参加した韓国は政府の海外市場開拓事業の一環として力を入れており、今回も金成勲農林部長官が来日し、金ソッキュ駐日大使、民団中央本部の辛容祥団長、崔一根農水産物流通公社社長らとともに韓国館のテープカットを行った。

 今回の展示会では、キムチ、高麗人参製品、ノリをはじめ有機農産物、肉類などが人気を集めた。キムチは昨年を33・6%上回る3000万ドルの契約高をあげた。今回特に高麗人参製品は70%以上、水産物も77%以上の伸びを見せ、目標の8500万ドルを上回る成果を上げた。

 韓国ブースは、海外ゾーンではイタリア、米国に次いでフランス、ドイツと肩を並べる規模の展示面積となった。キムチ販売企業では、キムチを使った料理の試食が人気を集めていた。韓国ブースには日本のデパート、スーパーなどからキムチや韓国食品の販売企業の担当者が数多く訪れ、商談を進めた。

 キムチを中心に韓国食品を展示した永盛ジャパンはキムチ炒めなどキムチを使った料理の試演に重点を置いた。蘇振成代表は「生以外の食べ方を広く知ってもらえば、キムチの需要が増える」と話していた。

 92年の出展時の契約高は41万ドル。その水準から比べて、10年弱で食品類の対日輸出は220倍以上の急激な伸びを示したことになる。

(2000.03.15 民団新聞)



この号のインデックスページへBackNumberインデックスページへ


民団に対するお問い合わせはこちらへ