民団新聞 MINDAN
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赤い韓服、晴れやかに

全盲障害の陳由紀さんが卒業式



チマ・チョゴリを着て
同級生と卒業を喜ぶ陳由紀さん

 筑波大学付属盲学校に通う全盲の障害を持つ在日同胞生徒、陳由紀さんが8日、チマ・チョゴリを着て同校中等部の卒業式に臨んだ。

 赤い韓服は韓国で買ったもの。卒業式には着て出席したいと自ら希望したという。先生や父母らからも「きれい」「一緒に写真を撮って」という声が相次いだ。アボジの陳信之さんも松山から駆けつけ、娘の晴れ姿に目を細めていた。

 由紀さんは出生時から色素失調症の合併症を患い、1歳八カ月までに2度の手術を受けたものの視力を得ることができなかった。県立松山盲学校を卒業後、一昨年から親元を離れて同校で寮生活を送っていた。

 由紀さんはそのまま、同校の高等部に進学する。「高校生になったら韓国語をもっと学びたい」と意欲を燃やす。

(2000.03.22 民団新聞)



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