 | 舞踊学の博士号を
取得した李周煕さん |
東京・文京区の国立お茶の水女子大学大学院に在籍する韓国人留学生・李周煕さん（35）が、「舞踊創作『平家幻想』における恨の展開」と題する論文で舞踊学の博士号を贈られた。舞踊「平家幻想」は李さん自らが創作、97年6月に草月ホールで発表した。有名な壇ノ浦の一場面をモチーフにしており、日本的な琵琶の音をふんだんに取り入れている。
同論文で李さんは、「異文化接触」で体験した自らの内面世界の変化を韓国人の立場から表現した。李さんによれば、博士論文は「作品の分析であり、私自身のアイデンティティの分析でもある」という。李さんが師事した人類学の教授は「これまでにないユニークな研究スタイル」と高く評価、博士号学位の授与を決めた。
学位は3月23日の卒業式の場で贈られた。
（2000.03.29 民団新聞）
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