韓国の体育界は10日、分断以後初めて南北首脳会談開催が発表され、10数年間中断している南北スポーツ交流の再開に対する期待感を見せている。
特に今年秋に開催されるシドニー五輪の一部種目に南北単一チームを構成することと、2002年釜山アジア大会への北韓参加の可能性に大きな期待を寄せている。
またサッカーと卓球、アイスホッケー、シルム、バスケットボールなど、北韓と水面下で接触を試みているスポーツ団体はキャビネットに入れておいた交流事業資料をふたたび取り出し始めた。
◆大韓体育会
南北首脳会談発表で1991年に実現したサッカーと卓球の単一チーム構成以降、中断していたスポーツ交流が活発化していくものと予想される。シドニー五輪の南北単一チーム出場は時間的に難しいが、種目別では可能性が残っており、積極的に推進する計画だ。首脳会談の雰囲気を盛り上げ交流の幅が広がれば2002年釜山アジア競技大会に北韓が板門店を通じて参加することを期待する。
◆大韓サッカー協会
首脳会談が実現すれば現在、協会が推進している南北サッカー単一チームの構成と交流試合の再開が進むと見ている。政府が積極的に支援してくれるなら、既に計画している事業以外にも極東四カ国大会(韓国、北韓、日本、中国)など、新しい事業も推進する。
◆大韓卓球協会
2001年大阪世界卓球選手権大会で南北単一チームを構成するため、北韓との接触を試みているが、首脳会談の発表で大きな拍車がかかりそうだ。今回の発表で途切れていた南北スポーツ交流が卓球だけでなく他の種目でも広がることを希望する。
◆大韓バスケットボール協会
今年のバスケットボールフェスティバルに北韓チームを招請しようと努めたが、多くの難題があった。しかし、首脳会談発表で統一バスケットボール大会に続き、北韓チームがふたたびソウルで競技をすることを期待している。
◆大韓アイスホッケー協会
今年2月、中国で開かれたアジア・オセアニア世界青少年アイスホッケー大会で北韓が提議した南北交流が現実化していくものと期待している。首脳会談によって雰囲気が好転し、積極的に対応していけば、アイスリンクでも南北和合が期待できそうだ。
◆大韓シルム協会
中国朝鮮族を通じて北韓選手との試合を推進していたが、首脳会談発表でこの可能性が高まった。民俗伝統競技のシルムを通じて韓国と北韓が民族愛を分かち合えることを希望する。
(2000.04.12 民団新聞)
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