民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
民団と総連合同で花見

大阪・豊能でワンコリア野遊会



民謡に合わせて踊る民団と
総連同胞に混じる朴・民団支団長
(左)と呉・総連支部委員長

□■
組織のわくをこえて同胞交流

 【大阪】民団、朝鮮総連という立場を超えた在日同胞の和合をすすめようと大阪・豊能地域ワンコリア春季野遊会が9日、池田市の5月山公園で開催された。

 桜の名所、五月山公園内の会場には民団と総連の両豊能支部の同胞合わせて四百余人が集い、民謡やチャンゴのリズムに合わせて和やかな雰囲気で花見を楽しんだ。


□■
「同族」の思いあつく

 両支部によるワンコリア野遊会を取り持ったのは、民団の豊能支部出身で現在大阪本部の金昌植議長と豊能支部の朴基現支団長、そして豊能朝鮮人商工会の金洪培会長、総連豊能支部の呉秋元委員長の4人。もともと民団も総連も五月山で花見をほぼ同時期に開催し、知人同士が双方の会場を行き来する状況が続いていた。ならばいっそ合同で開催しようと、トントン拍子に話がまとまり、今回の開催となった。

 金議長が「このような交流を堂々とやっていきたい」と言えば、金商工会長も「もっと情が湧くような交流を深めていかなければ」と初の合同開催実現に喜びを表していた。また朴支団長も「同じ同胞。お互いに寄り添って楽しもう」と言うと、呉委員長も初の交流に「同胞はみなさん望んでいると思う」と2人で手を取り合って踊りの輪に加わった。


□■
今後も継続し「祖国」訪問も

 合同開催が決まった後、民団、総連の人士らで実行委員会が構成され、双方がビラを作って配布するなどこの日の野遊会に向けて広報活動を繰り広げてきた。場所の確保で苦労した総連側の実行委員長、金光周さん(豊能支部文化部長)も「日本に帰化する同胞も多い中、総連と民団が手をつなげば1+1が3になる。同じ民族意識を持って10年、20年先の同胞社会を考え、日本で地位を確立していかなければ」と語った。

 初の合同野遊会は、若干緊張気味な部分もあったが、縁を取り持った4人は、各種記念行事や秋の敬老会などでも交流を重ね、ゆくゆくは韓国や北韓を訪ねてみたいと意気込んでいる。

(2000.04.12 民団新聞)



この号のインデックスページへBackNumberインデックスページへ


民団に対するお問い合わせはこちらへ