民団新聞 MINDAN
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生野区に「老人憩いの家」

運営委員に多数の同胞



「老人憩いの家」の竣工を祝う
御幸森小の児童たち

 【大阪】コリアタウンの愛称で親しまれている在日同胞の最多多住地、生野区御幸森に地域住民のための会館「老人憩の家」が竣工した。4日のオープンとともに複数の地元在日同胞が運営委員として加わることが決まり、共生事業に向けたプログラム作りを担っていくことになった。

 同会館は3階建てで敷地面積240平方メートル、建物面積140・69平方メートルの鉄骨軽量コンクリート造り。1階は高齢者が思い思いにくつろげるスペース。2、3階が会議室及び研修室で、パソコンやカラオケ、ヨガ(体操)、書道などの各種クラブ活動の場としても利用される。竣工式典に招かれた民団生野西支部の高信吉事務部長は「地域住民として一致団結、これからも共に歩み、暮らしていける町にしていくために協力したい」と決意を新たにしていた。

 同会館の建設が提起されたのは6年前のこと。御幸森第二公園の拡張計画が行政から提起されたのを受けて公園内に福祉と地域コミュニケーションの場をつくろうと、御幸森連合振興町会の花井勝巳会長をはじめとする日本人有志が呼びかけ、99年10月に着工した。資金は大阪市からの助成金と、1600人に上る地域住民からの寄付金でまかなった。建物は大阪市の名義だが、運営は地元住民の合議に任されている。

 この日の式典では、御幸森小学校の民族学級で学ぶ新6年生11人がサムルノリを演じて竣工を祝った。

(2000.04.12 民団新聞)



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