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日本でも大ヒットの映画「シュリ」

ついに観客100万人を突破



100万人突破を記念し、舞台あいさつに立つ
姜監督(右)と金允珍(中)
崔岷植(6日、新宿東急で)

◆◇
韓国映画で初の快挙
現在も全国115館で上映中

 今年の正月から日本でも公開され、大ヒットを続ける韓国映画「シュリ」が1日、観客動員数100万人を突破した。

 100万人突破を記念して来日した姜帝圭監督と出演者による舞台あいさつが6日、東京の新宿東急で行われ、主演の韓石圭は来日しなかったものの姜監督をはじめ金允珍、崔岷植の3人が役作りの苦労談や映画に対する思いなどを語った。

 「シュリ」は日本国内の主要37館で1月22日から公開され、一カ月後の2月22日には観客動員数が50万人に達した。今月6日現在、公開館数115館、観客動員約103万人を数えている(シネカノン調べ)。

 シネカノン宣伝担当の呉徳周さんは今回の百万人突破について「アジア映画ではまれであり、韓国映画では初めて。快挙です」と話している。

 姜監督は「シュリが、日本の皆さんが韓国を理解する上で助けになると思う」と感想を述べた後、現在、世界各国で公開するため、米国の大手映画会社2社と話を進めていることを明らかにした。

 3日間断食し、一人三役を演じた女優の金允珍は、アクションシーンのため、撮影前の六週間の特殊訓練中、何度も怪我をしたが、「『シュリ』のためなら」と思い頑張ったという。

 北韓第八特殊部隊長役を演じた崔岷植は、「精神力と思想の心と体の両面を鍛え、民族的な問題を勉強して役作りした。本当に大変だった」と語った。

 『シュリ』を見るのは3回目と話す崔岷植ファンの女子大生(21)は「昔は韓国映画というと地味という先入観があったけれど、韓国でも本格的なアクション映画が作れるんだと思った。日本の映画も頑張らなくてはという危機感がある」と感想を話し、映画によって南北問題を考えさせられたと付け加えた。

(2000.04.12 民団新聞)



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