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両国旗手に「コリア!ニッポン!」

両国サポーターが韓日代表戦で共同応援



韓日両国の国旗を手に
熱い声援を送った韓日共同応援団

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在日同胞と日本人サポーター700人が心一つに

 韓国と日本が共催する2002年ワールドカップ(W杯)に向け、両国サポーターの友情をさらに深めていこうと、在日大韓体育会(金英宰会長)は、4月26日、ソウルで行われたサッカーの韓日代表親善試合に在日同胞と日本人サポーターで共同応援するツアーを企画し、会場の蚕室五輪メーンスタジアムで、約700人の同胞と日本人が韓日両国旗を手に両国選手に熱い声援を送り、韓日パートナーシップをさらに広げていくことをアピールした。

 在日大韓体育会とフランス大会共同応援団のメンバーで結成された「KJクラブ」が企画したもので、韓日代表戦の共同応援は初めて。

 共同応援団50余人は4月25日に成田、関空、名古屋、札幌などの各空港からソウルに出発。到着後、上岩洞に建設中のソウルW杯スタジアム、サッカー会館を訪問し、世宗文化会館で韓国のサポーター「アリラン応援団」や在韓日本人会、母国修学生会、在日韓国人本国会など300余人が集い交流会を行った。

 金会長は「韓日共催はまさに天が与えた使命。サッカーを通じた新しい歴史を作っていこう」と呼びかけた。大韓体育会の金鳳燮事務総長や大韓サッカー協会の鄭夢準会長からも「共同応援団の交流をとてもうれしく思う」とのメッセージが寄せられた。

 一行は翌日、ソウルの日本人学校(石川和幸校長)で歓談後、試合会場の蚕室スタジアムに移動。現地合流した母国修学生、在日韓国人本国会、在韓日本人会員、アリラン応援団ら合わせて700人と合流した。

 韓国サポーター「レッド・デビルス」の赤一色に染まったスタンドの中でも、それぞれ、大小の太極旗と日の丸を手に両国に熱い声援を送った。

 試合は韓国、河錫舟の決勝ゴールで勝負がついたが、共同応援団のメンバーらは互いに「いい試合だった」と手を取り合ってエールを交換していた。

 今回のツアー参加者には、98年のフランスW杯での共同応援団に参加した「同窓生」も多い。

 東村山市の中島宏さん(31)もその一人で、夫人の忍さん(30)とフランス大会ではお腹の中にいた長女と3人で参加した。「家族の記念すべき出来事がこの共同応援団に詰められている。長女には将来いい思い出話として言い聞かせたい」と目を細めていた。

 一行の中には市議会議員や教師らも含まれおり、12月に日本で行われる韓日代表戦の第2弾で再び再会することを誓い合った。

(2000.05.10 民団新聞)



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