民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
韓国語の学舎、100カ所以上で

オリニ土曜学校も各地で計画



「アーヤーオーヨー」と、オリニたちの元気な
声がひびくオリニ土曜学校の授業
(東京韓国学校で)

 各地民団の本部、支部などでは今年も在日同胞と日本市民を対象にした韓国語講座を開いている。現在、百カ所以上で開講されており、管内の団員や日本市民から好評を博している。費用も通常の語学学校と比べて格安あるいは無料とする所もあるなど受講生の便宜を図っている。またオリニを対象とした土曜学校も各地に広がりつつある。(各地の韓国語講座とオリニ土曜学校の一覧表別掲)

 各地で開かれている韓国語講座は、もともと民族学校に通えない在日同胞子弟にウリマルをはじめとする民族教育を実施しようと開催されてきた。子弟の民族教育に民団をはじめとした先駆者たちが苦労してきたことが、百カ所以上での開催に表れている。

 民団が進める民族教育の一環として開催されているだけに、参加費が無料となっているところが大半だ。外部講師を招いたり、外部の会場を使用して開講する場合は、実際にかかる費用を徴収しているところもある。だが、一般の語学学校とは比較にならないほど低料金に設定されている。

 団員や団員子弟向けの講座は、民族教育の一環だが、70年代からは地域に居住する日本市民の参加が増加している。特に88年のソウルオリンピックを前後して「韓国ブーム」が起きると、その参加は急増した。民族大学の一部門として開催されている東京のコリアンアカデミーでも日本人の受講生が約半分を占めている。また、名古屋韓国学校や兵庫韓国学園、神奈川綜合教育院など専門的な語学学校にも負けない規模を誇っている教室も多い。

 在日同胞には民族教育を、そして日本人受講生には韓国語教育を通じて韓国理解を促す絶好の機会となっているようだ。

 一方、日本学校に通い、民族的素養を身につけづらい同胞子弟を対象とした「オリニ土曜学校」も各地で好評を博している。同世代のオリニたちが毎週土曜日に集い、民俗遊びやウリマル学習などを通じて仲間意識を強めている。

2000年度 韓国語講座 開催地区一覧 オリニ土曜学校開催一覧


(2000.05.10 民団新聞)



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