民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
在日3世の梁美沙さん

バイオリン「メニューイン」で優勝



 
 
 【大阪】在日同胞3世の少女、梁美沙さん(大阪市立大阪南中2年)が、英国で開かれたメニューイン国際バイオリンコンクールのジュニア部門(16歳未満対象)で優勝した。同コンクールは、世界的なバイオリニストで、音楽教育にも熱心だったユーディ・メニューイン氏が若手の登竜門として創設したもの。

 コンクールは4月に英国で行われた。テープ審査で選ばれた世界10数カ国の演奏者24人が参加、16、17日の第一次審査、19日の第二次審査を経て、最終的に梁さんを含む6人が21日の本選に出場した。

 本選ではピアノの伴奏で、ヴィエニャフスキの協奏曲第二番を天性の音感とアンサンブル能力で弾いた。小柄な体からは信じられないダイナミックな音色が9人の審査員を驚かせた。梁さんは「ここまできただけでも十分と思ってリラックスして演奏できた」という。

 梁さんは3歳から音楽教室でバイオリンを始め、小学校3年生になってからは相愛大学音楽部教授の小栗まち絵さんについて本格的な手ほどきを受けてきた。同教授は、梁さんの演奏の根底に流れる韓国人の血をいち早く見抜き、個性をありのままに伸ばせるよう指導してきたという。

 梁さんは昨年、摂津市での「リトルカメリアコンクール音楽会」で最年少優勝。審査員の1人、ポーランドのヤコーヒーさんから同国際コンクール出場を勧められた。

(2000.05.10 民団新聞)



この号のインデックスページへBackNumberインデックスページへ


民団に対するお問い合わせはこちらへ