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ドイツの統一を教訓に

世界世界韓民族統一問題討論会
25カ国から140人が参加



ベルリンで開かれた、
ドイツ統一10周年と韓半島の統一に関する
「世界韓民族統一問題討論会」

 ドイツ統一十周年と韓半島の統一に関する「世界韓民族統一問題討論会」が六月十六日から十八日までドイツのベルリンで開催された。

 同会議は韓国統一部と民主平統諮問会議欧州北部協議会(李ジョンス会長)が主催したもので、世界二十五カ国から百四十人の代表らが参加、日本からは民団中央本部の具文浩副団長、徐元テツ国際局長が参席した。会議は、六月十三日に分断以来初めての南北首脳会談が開かれた直後という状況もあり、統一に向けた熱気のある論議が展開された。

 開会式で大会長でもある李会長は、「三・九ベルリン宣言の時、これだけ早く南北首脳会談が実現されるとは思わなかった。丁度、東西ドイツが統一して今年は十年になる。われわれもドイツ統一時の諸問題を教訓にしながら、韓半島の統一準備をしていく時期だ」と述べた。

 基調演説で崔永テツ・元統一部長官兼副総理は「韓半島に二度と戦争が起こらないように平和をつくりだしていくことが大事だ」と強調、「このたびの南北共同宣言を契機に南北交流を活発化させ、冷戦構造を終結させることによって、統一に向けた新しい時代を切り開いていこう」と訴えた。

 休憩をはさんでユ・ホヨル高麗大学教授が「韓国政府の対北政策の現況と展望」、次いで李ヨンギ明知大学教授が「ドイツ統一の韓半島に対する示唆点」の題目でそれぞれ主題発表を行った。

 また、特別講演としてグレゴリー・ギュジ・ドイツ連邦議会PDS院内委員長が、ドイツ統一の教訓について語った。

 引き続き行われた参加各国の意見発表と討論で、民団を代表して具副団長が南北首脳会談の成果を踏まえ、(1)朝鮮総連との交流と和合(2)離散家族再会と北送同胞の人権問題(3)二〇〇二ワールドカップ大会成功のための後援事業(4)朝鮮奨学会百周年記念事業について明らかにした。

 討論会後、全員が「私たちの願い」を合唱し、韓半島統一への思いを一つにした。

(2000.6.28 民団新聞)



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