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愛知、東京で在日同胞向け就職説明会「LIVE2000」

求職・求人、双方とも“真剣勝負”



パンフレットから自分にあった
企業を探す同胞学生(東京会場)

 就職活動に奔走する在日同胞青年を対象とした説明会「就職LIVE2000」が24日と27日に愛知と東京で開かれた。同説明会は優秀な同胞青年を採用したいという在日同胞企業と、在日同胞企業に就職したいという在日同胞青年の両者を取り持つ企画で、今年で三回目を迎えた。両会場とも「優良な企業へ」「いい人材を」と真剣な対話が交わされた。

 愛知、東京の両会場に出展した企業は金融、製造、サービスなど各種分野の在日同胞、駐日韓国、日本、外資系のあわせて17社。人気のインターネット関連企業も関心を呼んだ。

 二十四日の愛知会場には遊技業、民族金融機関など6企業がブースを設置して同胞青年の就職志望者にこたえた。

 一方、求職側の同胞青年は愛知県内を中心に近県から駆けつけた。中には山梨県から参加した青年もいた。実家が名古屋という大阪から駆けつけた鄭久子さん(関西外語大四年)は貿易関係の仕事に就きたいと説明会に臨んだ。遊技業の関連会社として貿易会社を営む企業から「さっそく来週、面接したい」という誘いを受けたと嬉しそうに話した。すでに20社以上の日本企業を受けて未だ内定がもらえていないという金芝河さん(21)は「スーツがもうぼろぼろになりそう。7月までに決めて、卒論とクラブに精を出したい」と真剣な表情で各ブースを回っていた。

 一方、企業側は「遊技業界が厳しいと認識を持っている人が欲しい」としながらも「この業界は発想とセンスいかんで大きな所得を得ることができる」と魅力ある業界だと学生に語っていた。また愛知商銀は「将来の統合を見据えて優秀な人材を」と面談に臨んでいた。

 27日に民団中央会館で開かれた説明会には、首都圏のみならず全国からの同胞学生や日本での就職を目指す韓国からの留学生で埋まった。

 大学院に通う同胞女性は同胞企業を回って「とてもアットホームな雰囲気が良かった」と気に入った様子。千葉から参加した専門学校生(19)は「安定している企業を探したい」と東京商銀のブースを真っ先に回っていた。

(2000.6.28 民団新聞)



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