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同胞経済人の「UGクラブ」

在日同胞の未来像模索
創立10周年迎え提言集とパネル討論



創立10周年記念パネルディスカッションから

 所属団体や信条を問わない在日同胞経済人のためのクラブ「UG(有志)ビジネスクラブ」(鄭恙雄会長、事務局・大阪市内)が今年で設立から十周年を迎えた。これを記念して提言集『在日コリアンビジネスマンたちへのメッセージ〜「在日」から「在地球」へ』を発刊、二十二日には記念のパネルディスカッションを千代田区の東京国際フォーラムで開いた。

 パネルディスカッションには『提言集』執筆に参加した九人のなかから弁護士の高英毅さん、公認会計士の李起昇さん、姜英之・東アジア総合研究所所長、米国マサチューセッツ工科大学の梁富好研究助教授の四人がパネラーとして参加、在日同胞社会の現状とこれからの課題などを語った。

 在日同胞を取り巻く経営環境について述べた公認会計士の李さんは「パチンコホールは近い将来、消費税のアップに伴い、財務体質の強い会社だけが生き残るサバイバル戦に突入する」と予測、新たな基幹産業の構築を訴えた。

 これと関連、東アジア総合研究所の姜さんは「ビジネス空間の可能性を日本から東アジア一帯に広げ、攻撃的経営でチャレンジしよう」と呼びかけた。同じく、米国で活躍する梁さんも自身の経験を踏まえながら「内向きな経済活動からの脱皮」を強調した。

 一方、高弁護士は、権利としての日本国籍取得論を展開した。

 UGクラブ会員は現在、全国に七十八人。九〇年十一月の設立以来、これまでメンバーの能力アップとスティタスの確立に向けた各種セミナーの開催、社会貢献活動などを行っている。 提言集は定価千円。申し込みは同クラブ、TEL06(6947)5585。

(2000.6.28 民団新聞)



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