| 基金を手渡す黄団長 |
【神奈川】在日同胞一世の黄昌柱さん(74)=民団神奈川県本部団長=が地元湯河原町のためにと「黄(吉田)基金」を創設、10月9日の誕生日を期して今年から毎年50円ずつを町に寄付していくことになった。町では黄さんの希望を受け入れ、恵まれない子どもたちのための育英資金として活用していく。
黄さんは今春、民団神奈川県本部団長に就任した。町では青木昭久町議会議員が発起人となり、米岡幸男市長らに呼びかけて6月30日、黄さんの就任祝賀会をもった。感激した黄さんはその場で基金の贈呈を町に申し入れていた。贈呈式は7月28日、湯河原町教育委員会の木村昌夫教育長、黄さんとは同郷の李徳雄在日済州道民協会長ら関係者が見守るなか、町長室で行われた。
黄さんは「少ない金額で申し訳ないが、一生涯無理なく負担していくにはこのくらいでちょうどいいと考えた。町を挙げて団長就任を祝ってくれたことへのささやかな御礼の気持ちを表したかった」と話している。
(2000.08.15 民団新聞)
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