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朝鮮総連同胞の母国訪問団

秋夕の韓国に出発



 まだ見ぬ故郷の姿をこの目で…と、朝鮮総連同胞を対象にした秋夕母国訪問団一行117人が8月28日と29日、日本各地の国際空港から韓国に向け出発した。

 同事業は「生きているうちに故郷を訪れ肉親と再会を」と、人道的見地から1975年から継続実施しており、歴史を持つ事業の一つ。今年で25年を迎えるが、これまでに約五万人の朝鮮総連系同胞が参加している。

 韓国では金大中大統領の「包容政策」によって98年末には韓国で初の「金剛山観光」が実現、さらに今年6月の南北首脳会談による和合ムードや離散家族再会の実現などで望郷の思いをつのらせるムードが高まっている。

 参加者の年代層も最近では、数10年ぶりに故郷を訪れる「一世世代」から、「2002年サッカー・ワールドカップ(W杯)を開催するあこがれの韓国を見たい」という「二〜四世世代」に変化している。

 とくに、気軽に訪れる海外旅行として、日本人にもブームを呼んでいる「韓国旅行」だけに、朝鮮総連同胞も若い世代の参加が増加している。

 日程中、38度線近くにある「臨津閣」をはじめ景福宮、民俗村、独立記念館の見学や古都慶州などを訪れた後、釜山で解散する予定。

(2000.08.30 民団新聞)



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