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同胞高校生への奨学金

支援総額3700万円超す
民団愛知奨学会



同胞高校生に奨学金を
手渡す姜会長(中央)

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延べ384人に支給
母国夏季学校、名古屋韓学にも支援

 【愛知】12年間にわたり地域の同胞学生やオリニ事業などに奨学金などで支援を続けてきた民団愛知県本部奨学会(姜大海会長、金榮顯理事長)の支援金総額が3700万円を突破し、今年も同胞高校生13人に奨学金を支給することを決めるなど活発な活動を展開している。

 愛知県本部奨学会は、89年に新築竣工した愛知韓国人会館の建設事業に出資した20人の有志が基金を拠出してスタートした。その後、故李聖煕・愛知母国訪問推進委員会副会長の葬儀時の寄付金50万円などを含めて、現在は1億5550万円の基金の運用益で奨学事業を展開している。

 地域の在日同胞社会の発展と優れた人材を輩出するためには育英事業が欠かせないと、設立当初から積極的な運営を行ってきた。この間、奨学金を受けた同胞高校生は384人、支給額も合わせて2088万円にものぼっている。

 高校生個人に奨学金を支給する一方、同胞社会への寄与と民団および傘下団体育成という観点から様々な事業にも資金支援を行ってきた。

 将来の民団社会や在日同胞社会を担うオリニの育成のためにと、毎年実施しているオリニ林間学校にも欠かさず支援してきた。

 また母国を訪問し、じかに祖国を体感する企画として人気が高い母国夏季学校、ウリマルを学ぶための拠点として活動している名古屋韓国学校、また民団活動や傘下団体育成などにも、合わせて1600万円以上を支援してきた。

 このほど開かれた第12回理事会でも、今年度は13人に奨学金を支給するこを決め、選抜された同胞高校生に奨学金が手渡された。さらに、従来通りオリニ林間学校、夏季学校、名古屋韓国学校への支援を継続することも確認された。また今年は特に、秋に開催される第14回愛知県韓国人大運動会にも50万円を支援することも合わせて決められた。

 金理事長は「奨学会活動を一層活発化し、発展させたい」と述べ、姜会長も「育英事業の尊い精神を活かして有意義な活動を展開していこう」と強調している。

(2000.08.30 民団新聞)



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