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市政参加に積極姿勢

箕面市長選全候補者
外国人市民施策で回答



 【大阪】箕面市長選で4人の立候補者が全員、多文化共生社会の実現を公約に掲げていた。同外国人市民施策懇話会元委員の藤井幸之助さん=大学非常勤講師、大阪市在住=が各候補に送った公開質問状に対して23日までに回答した。

 まず、定住外国人に対する地方参政権付与問題で、平野クニ子候補が「今世紀内に制度化すべきであることを、市長会などで強調していきたい」との考えを表明、池永みのる候補は「首長・議員も含めて、選挙権・被選挙権認めるべき」と答えた。

 同市議会は94年に「定住外国人に対する地方選挙への参政権など、人権保障の確立に対する要望」を議決している。これに基づき梶田功候補は、外国人市民の市政参加促進の一環として「みのお外国人市民懇談会」(仮称)の設置を検討すると約束、各種審議会等への外国人市民委員の登用を促進するとの考えも明らかにした。

 市職員採用では80年以降、すべての職種で外国人住民の受験が可能となりながら、事務職で採用実績が一人も出てない問題についてどう思うかを問うた。

 これについて、藤沢純一候補は「日本人でも外国人でも、職務を遂行するにあたって何ら支障がない場合は採用すべきだ」と答えている。池永みのる候補も、「採用においていかなる差別も許されません」ときっぱり。

 投票は27日に行われ、即日開票の結果、梶田功候補が当選した。

(2000.08.30 民団新聞)



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