民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
仙台でコリアンフェスタ

2002W杯盛り上げへ農楽演奏



オープニングと同時に会場内で
壮快な演奏を繰り広げた
韓国青年会の農楽隊

■□
市民ら4000人、壮快なリズムに酔う
韓国青年会が農楽披露

 【宮城】サッカーW杯の開催地の一つともなっている仙台で26日、韓国の生活文化を多角的に紹介する「コリアンフェステイバル」(社団法人韓国青年会議所海外地区青年会議所主催)が開かれた。仙台市内で大がかりなコリアンフェスタが開催されたのはこれが初めて。会場となった仙台市役所前広場には市民4000人(主催者発表)が詰めかけ、終日にぎわいをみせた。

 今回の催しは、海外地区青年会議所(金利中会長)が年1回、全国の七ローム持ち回りで開催する海外地区会員大会の記念事業として企画した。主管の韓国東北青年会議所(李隆仁会長)では、民団宮城県本部(朴鍾煥団長)と婦人会宮城県本部(姜花淑会長)などの協力を得て、年初から準備にあたってきた。

 会場は仙台市役所前、約2000平方メートルの広さを誇る勾当台公園市民広場。正面奥のステージを取り囲むようにして、韓国の食文化と伝統工芸品を紹介する十四の露店が並んだ。このうちの半分は婦人会宮城県本部が設営したもの。このほか、市内の飲食店や韓国総菜店が協力した。

 朝10時の開会宣言を前後して、焼き肉とキムチの香りに誘われるかのように通りすがりの市民が続々と詰めかけてきた。なかでもチヂミの店には順番ができるほどの人気を呼んだ。

 まず、青年会宮城県本部のメンバー10人で構成する農楽隊が会場内を練り歩き、お祭りムードを盛り上げた。舞台では千明善韓国伝統舞踊研究員(千明善院長)のメンバーが「花冠舞」「ソルチャング」などの韓国舞踊を披露した。韓国の人気女性歌手、金へヨンらによる本場の歌謡ショー、韓国・龍仁大学学生たちの力のこもったテッコンドーの模範演技も会場をわかせた。

 この日は午前中から強い日差しが照りつけ、各地から応援に駆けつけた青年会議所メンバーは、おそろいのTシャツをびっしょり濡らしながら会場整理にあたっていた。

 一方、農楽隊はチャンゴ、チン、プク、ケンガリを打ち鳴らしながら、会場を出て一番町四丁目商店街、サンモール一番町を通り、フジサキに通じる仙台一の繁華街を練り歩いた。これは仙台市警察署の特別な配慮で実現した。

 通りすがりの市民は何事かと驚きの表情で遠巻きに見守っていたが、演技の合間には温かい拍手で応えていた。

 フェスティバルの収益金はこの日、市内のホテルで開かれた海外地区会員大会の席上、仙台市福祉協議会を通じて障害者やお年寄りの入所している各施設に贈られた。

(2000.08.30 民団新聞)



この号のインデックスページへBackNumberインデックスページへ


民団に対するお問い合わせはこちらへ